日々の生活を送っていると、何かのきっかけで口論になることがあります。そんな時、その場では何も言えなかったのに、あとになって「ああ言えばよかった」「なんであんなこと言われなきゃいけなかったんだ」と怒りが込み上げてくるという経験は、誰しも一度は経験しているでしょう。
てぃーえーさんがX(旧Twitter)に投稿した作品『拙者、思い出しムカつき侍』は、まさにそんな日常のモヤモヤを描いています。それは、とある日にメンチカツを買おうとする人たちが作った行列でのことです。主人公である女性もその列に並んでいると、少し前方にできた隙間を見て、おじさんがサッと割り込んできたのです。嫌な気持ちはしたものの、その場で注意する勇気は出ず、「1人くらい」と我慢することにしました。
ところがその直後、後ろに並んでいたおばさんに「なんで横入りを入れちゃうんだよ!」と、まるで自分が悪いかのように責められます。その気迫に負けてとっさに謝ってしまった女性でした。しかし、帰宅後に入ったお風呂の中でその出来事を思い出し、じわじわと怒りが再燃します。
そして、あの時言えなかった「私だけに文句言うなやああああ」「確認もせずに割り込んでくんな」などの文句が次々と浮かんできます。一通りの文句を言ったその後、女性は言いたいことが出来事の後にしか出てこない自分に、もどかしさを感じるのでした。
同作について作者のてぃーえーさんに詳しく話を聞きました。
「あの時こう言えば」後悔の連続から生まれた物語
ー同作を描こうと思ったきっかけはなんだったのでしょうか?
これは僕の体験ではなく、10年以上前に聞いていたラジオの体験談を参考にしています。日常のあるあるとか感情の動きをSNS漫画にしている中で後から思い出して腹が立つ事ってあるよなと思っていて、そのことを描こうと思っていました。
じゃあ、どんなエピソードが具体的で分かりやすいかなと推敲していた時に昔ラジオで聞いた「行列への割り込み」エピソードを思い出したのがきっかけでした。
ー作中で「後から思い出すのは、頭の回転が遅いからではないか」という葛藤が描かれていますが、てぃーえーさんもそのように感じていらっしゃいますか?
僕もそう感じています。論破したりだとか、言いたいことを反射で言える人を何人か見てきた中で、比較すると自分は即座にものを言える人間ではないなと感じています。
ーてぃーえーさんご自身、後から当時の状況を思い出して「あの時こう言えばよかった」と後悔されたことはありますか?
これはたくさんあります。文句であったりお祝いの言葉であったりいろいろな状況がありました。でも後から思っても仕方がないなあとも思ってあまり考えないようにしています。
<てぃーえーさん関連情報>
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