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ガソリンエンジンに欠かせない「イグニッションコイル」の寿命はどれくらい? 故障症状や交換費用について現役整備士が解説

村田 創(norico by ガリバー) 村田 創(norico by ガリバー)

イグニッションコイルの交換時期

前章「イグニッションコイルの寿命」でもお伝えしたように、イグニッションコイルは明確な寿命というものはなく壊れたときに交換するのが一般的です。

そうでない場合は、未然に万が一のトラブルを予防するための「予防整備」での部品交換というかたちになります。そのうえであえてイグニッションコイルの交換時期の目安を示すとすれば「10年または走行距離10万kmのいずれか早い方」です。

なお、長く乗り続ける場合は、車の寿命(自分自身がいつまで乗り続けるか)を考慮したうえで、その折り返し地点にあたる時期を交換の目安としてみるのも一考です。

イグニッションコイルの交換費用

イグニッションコイルを交換する場合、不具合の発生しているイグニッションコイル単体を交換することもあれば、予防整備も含めてすべてのイグニッションコイルを交換するケースもあります。

予防整備をおこなう理由は、1つ悪くなっていれば他のイグニッションコイルも同じく悪くなる可能性が考えられるためです。

「1つ交換する場合」と「1台分交換する場合」の2通りの費用について紹介します。なお、紹介する費用はあくまで目安なので正確な費用は整備工場で見積もりを取ってもらうようにしましょう。

▽イグニッションコイルを1つ交換する際の費用

イグニッションコイルを交換する費用は、1本あたりの部品代と工賃を含めた合計金額で示すと、軽自動車の場合で「8000円〜1万2000円」、一般的な乗用車であれば「1万円〜3万円」が目安です。

費用の内訳を説明します。

まず、イグニッションコイル1つあたりの値段は車種によって様々ですが、おおまかに1本あたり「8000〜1万5000円程度」と考えておけば良いでしょう(1つのイグニッションコイルにプラグコードが装着され、それぞれの気筒に接続されているタイプは除く)。

これに、交換工賃がプラスされます。

車種・エンジンによってイグニッションコイル交換の難易度や手間は大きく異なるため、工賃の設定も車によって様々です。

(例:旧モデルのセレナやノートなどの一部の日産車ではインレットマニホールドと呼ばれる部品の脱着が必要となるため、工賃が一般的な車と比較して高額になります)

▽イグニッションコイルを1台分、交換する際の費用

3気筒エンジンが主流の軽自動車の場合は、部品代と工賃を合わせて「2万5000円〜3万5000円程度」が目安となる交換費用です。

普通乗用車の場合は、部品代と工賃を合わせて主流となる4気筒エンジンの場合で「4万円〜7万円」です。

工賃についてはイグニッションコイルを1つだけ交換するときと比較して大きな差はありません。

【補足】イグニッションコイルは故障後も走行して大丈夫?

イグニッションコイルが故障した状態で走行することは控えてください。そのまま車に乗り続けることは加速不良やエンストといったリスクのみならず、さらなる故障を誘発してしまいます。最悪な場合、高額な修理費用が追加となることも考えられます。

イグニッションコイルの故障後も走行し続けることで発生しうる「他部品の交換」について紹介します。

▽触媒の交換が必要になるケースがある

イグニッションコイルが壊れると、該当する気筒で「失火」が発生する可能性があります。失火とはエンジンの燃焼が正常に行えない(=正常な排気ガスが排出されない)ことを指します。

失火が続くと、触媒と呼ばれる排気管の途中にある排気ガスを浄化する装置にダメージを与えてしまいます。ダメージが蓄積されると触媒が損傷してしまい、車検に通らない状態になることも考えられ、交換が必要になることもあります(触媒は非常に高価な部品です)。

また、正常でない排気ガスは異臭を伴うこともあり、周囲の環境にも悪影響です。

▽O2センサーの交換が必要になるケースがある

マフラーにはO2センサーと呼ばれる、排気ガス中に含まれる残存酸素濃度を計測するセンサーが取り付けられています。

触媒と同様にイグニッションコイルが壊れたことによって発生する失火により、正常ではない排気ガスに触れ続けることでO2センサーが壊れる可能性があります。O2センサーが壊れたら交換しなければいけません。

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