目標は元チームメイトに認められること。
現在公開中の『東京逃避行』に出演している俳優の池田朱那(24)は、かつてはグラウンドで白球を追う野球少女だった。
7年間打ち込んだ野球
野球好きの兄の影響で、小学1年から中学1年まで野球に打ち込み、地元選抜チームで汗を流した。ポジションは主にショートだが、キャッチャーを任されることもあったという。
男子との体力の差を感じ、野球の道から俳優の道へ。NHK連続テレビ小説『虎に翼』、Netflixシリーズ『今際の国のアリス』Season3、そして『東京逃避行』W主演と、着実に頭角を現しつつある。
だが俳優を志した当初は、土日も関係なく野球に没頭した7年間に後悔を抱いたことも。
「というのも7年間の野球経験で形成されたマッチョが邪魔で…。『野球さえなければ肌だってもっと白かったはず!』なんて思うこともありました」と照れ笑い。
全員に腹から挨拶
しかし現在では「野球をやっていなかったら今の私はいないと思うくらい、凄く力になっていると実感しています」と胸を張る。
野球をテーマにした連続ドラマ『八月は夜のバッティングセンターで。』『ふたりの背番号4』への出演、名物番組『プロ野球珍プレー好プレー大賞2025』では審査員として出演した。真剣に向き合ってきたからこそ、野球関連の仕事が舞い込んで来る。
野球で培われた向上心も俳優業に活きているという。
「野球は努力すればするだけ成長が目に見えるので、常に目標を立てて練習していました。勝つためには努力するのは当たり前という感覚があります。良い結果を残したい?ならば努力するしかないでしょ!というマインドで俳優業にも向き合っています」
撮影現場でも体育会系を発揮中。
「野球チームに所属していた時は、一人一人の前に行って大きな声で挨拶をする習慣がありました。役者を始めた時は30人のスタッフさんがいたら、30回お腹から声を出す挨拶をして回っていました。当時はそれが当然だと思っていたので、周りからは“変な子がいる”と思われていたはず…。今はちょっと抑えて、女性らしい挨拶に変えています」と無邪気に笑う。
WBCは観るものの
今年2026年は芸能界デビュー10周年の節目。ところが御本人としては、手放しで喜ぶ心境にはない様子だ。「池田朱那って演技に嘘のない俳優だよね!とたくさんの人から言われるくらい認められたい。今すぐにでも…いや3年くらい前には言われていたかった!」と悔しさとハングリー精神を隠さない。
「野球は楽しいことばかりではないから、忍耐力は鍛えられたと思います。その忍耐力がなければ芸能界での活動も厳しかったと思います。もしかしたら挫折していたことの方が多かったかもしれません」
先に行われたWBCは幼なじみのチームメイト3人とNetflixで観戦。日本の敗退も悔しかったが、もっと悔しかったのは…。
「3人ともWBCは観るのに私の作品は何一つ観ていない、という事実!私の出演した『今際の国のアリス』の話題を出してきたので『観てくれた?』と聞いたら『ごめん!まだ!』と。みんなNetflixに入ってWBCは観るのに…どういうこと!?と思いました」
気の置けない幼なじみの塩対応エピソードを笑い飛ばす池田だが、その瞳は燃えていた。チームメイトが俳優・池田朱那の活躍ぶりを目にせざるを得ない日は、きっと来るだろう。
【池田朱那プロフィル】
いけだ・あかな 2001年10月31日生まれ、群馬県出身。大河ドラマ『青天を衝け』やNetflixシリーズ『今際の国のアリス』など話題作に出演し、注目を集める。