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ヒグマ駆除に苦情電話も……「4年前の被害者は、上半身が見つかってないんだ!」猟師のリアルな話【2025年・クマ被害】

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山から住宅街にまで降りてきて、餌を探すクマたち。2025年は北海道や秋田県で人が襲われるクマ被害が続出しました。気候変動や環境破壊が原因でクマが食べる餌が山になくなり…急ぎ、各地で対策が進められていますが身を守る術も備えておかねばなりません。

新聞配達中の男性が襲われ死亡、「ヒグマ駆除」に苦情電話が殺到

新聞配達中の男性がヒグマに襲われ死亡した北海道福島町で、7月18日未明にヒグマ1頭が駆除された。駆除されたオスのヒグマのDNAを調べた結果、福島町三岳で被害に遭った男性の遺体から採取されたものと一致。また、4年前に福島町白符で高齢女性を殺傷した個体と同一であることも判明した。

役場にはこの「ヒグマ駆除」に対する苦情電話が相次いでいるという。これに対して、北海道民から怒りの声がX(旧Twitter)に投稿された。「4年前に殺されたおばあさん、上半身見つかってないんだぞ」。ヒグマ駆除に抗議電話をかける人たちの大半が、こういったクマの恐ろしさや、被害者や遺族の無念を理解していないのではないか、と投稿者は訴える。

「4年前ヒグマに襲われた被害者は『上半身』が見つかってないんだ!」ヒグマ駆除の「抗議電話」に北海道民が激怒

猟師が話すリアルな「ヒグマ」とは?

「クマ」への過剰な反応に対して、「みんな熊にビビり過ぎ。よく見るサイズなら、せいぜい力士に爪と牙が付いて言葉や法律が一切通じない程度のヌイグルミだぞ」とXに投稿した、さっとさん。さっとさんは現役の猟師。羅臼で駆除されたヒグマの解体場の後片付けにも加わったという。

「熊目撃のニュースってほとんど盛られててデカくなってる。よく『2メートルの熊が目撃され~』とか言われるが、生き物はデカく見えるのが普通。子牛を襲った熊はニュースで足幅17センチとか言われてたが、実際は10センチなかった。嘘もあるし、素人に熊の足幅の測り方は分からない」とも言う。

猟師が話すリアルな「ヒグマ」に620万表示の反響「駆除は最後の手段なんです」

山で聞こえる「おーい」の声は?

山にいる時、「おーい、おーい」という男性の呼ぶ声が聞こたら、それはツキノワグマの声だから急いで逃げろ!という説がある。この真偽について、100頭以上のツキノワグマを飼育する「奥飛騨クマ牧場」(岐阜県高山市)の飼育担当者に聞いた。

「言葉では表現しづらい音なのですが、『ウォン』『ウォーン』と低く鳴くことはあります。聞き慣れない方にはそれが、『おーい』と聞こえるのかもしれません」。この「おーい」と聞こえる時のツキノワグマの声は、とくに「威嚇」の声ではないそうだ。

山で聞こえる「おーい」の声は人じゃない、すぐ逃げろ…は本当?ツキノワグマの飼育担当者に聞いた

観光客がヒグマに「スナック菓子」を与えた結果…

「7月29日、知床国立公園内にてヒグマへの餌付けが疑われる事案が発生しました。目撃者からの通報によると、車内からヒグマにスナック菓子を与えていたようです。人から食べ物を与えられたヒグマは行動がエスカレートしていくと人に危害を加えるようになります」

これは「公益財団法人 知床財団」が提供するヒグマ情報のXアカウント、Bear Safety Shiretokoによる投稿。ヒグマにエサを与える行為は、クマによる人身事故を引き起こす大きな要因になるという。そのため「絶対にエサを与えないことはもちろんですが、ゴミの放置やポイ捨ても絶対にしないでください」と訴える。

観光客がヒグマに「スナック菓子」を与えた結果→そのクマは…人間の行動が野生動物の命を奪う理由を知って!

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