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クマを引き寄せる「意外なもの」に注意!秋田県内では住宅街でも「クマ」に遭遇する危機的状況…被害を防ぐには?

はやかわ リュウ はやかわ リュウ

今年も全国各地で多くの「クマ」の目撃情報や人身事故が報告されている。

秋田県内では、住宅街で外出中の高齢女性が背後からクマに襲撃される事件が起きており、引き続き厳重な警戒が必要だ。

そんな中、秋田県・上小阿仁村の歴史や文化を後世に伝える『上小阿仁村郷土史研究会』の管理者、多田野村人(上小阿仁村の人)(@tadano_shasin)さんが、「クマを呼び寄せてしまう意外なもの」についての注意喚起を、衝撃的な写真と共にX(旧Twitter)に投稿した。

クマが「好む」意外なものに驚き!

「私も今年初の子連れ熊を目撃してしまいました。今年も注意喚起として…『ペンキは外に置くべからず』。意外と熊はシンナーやガソリンなど揮発性のものの匂いが好きだと言う事を知らない人が多いので、周知してもらえてたら良いなと思います」

「ペンキ塗りたての祖母の家は、ペンキの缶がひっくり返され、流れ出たペンキの上を歩いた熊の手形が付いていました。壁伝いに手形がついている様子から、壁の匂いを嗅いでいるのがわかります」

<多田野村人(上小阿仁村の人)さんのXの投稿より>

多田野さんにお話を聞いたところ、今回投稿した「ペンキまみれのクマの手形」の写真は、2023年に多田野さんの祖母宅に「ツキノワグマ」が出没した時に撮影したものだという。

当時、多田野さんの祖母宅は外壁を塗装した直後だったそうだ。

「クマが祖母の家に出没したのは夜間の出来事のようで、祖母は家にいましたが気付かなかったそうです。朝、通りがかった人が家の状況を見て、祖母に知らせてくれたと聞いています」(多田野さん)

玄関先でも厳重に警戒を!

多田野さんによると、ペンキやガソリンなど揮発性の高いものの他にも、「生ゴミ」など、クマを引き寄せる要因となり得るものを屋外に置かないことが重要だという。

「民家の近くにある栗の木など、実がなる木も切った方がいいです。私の家の裏にも昨年まで栗の木がありクマが来ていましたが、伐採後は来なくなりました。また、クマが身を隠せる茂みをなくす、そういう場所を避けて歩く、ということも大切です。家の玄関から車までの近距離で襲われたという被害例もあります。家から出たらライトで照らしたり、生き物の気配がないかなど、辺りを確認する必要があるかもしれません」(多田野さん)

実際はもっと多い?「秋田県内のクマ出没数」

ツキノワグマとヒグマ、いずれも「人間」や「車」などを怖がらない個体が増えているという説がある。

実際、多田野さんが今年初めて「子連れのツキノワグマ」を目撃したのも、上小阿仁村の生活道路を運転中のことだったそうだ。

「毎年同じ場所で目撃しているので、クマたちにとっては通り道のような場所なのだと思います。秋田県では県が運用する『クマダス』という、ツキノワグマ等の情報マップシステムがあります。上小阿仁村では毎日のようにクマの目撃情報を聞きますが、クマを見慣れている地元民は通報などしないため、このマップ上だと村内の出没数は実際より少なく見えるかもしれません。私も今回初めて目撃情報を入力してみました。

上小阿仁村内での人身被害はまだ聞いていませんが、ランニング中にクマに追いかけられたという話も聞きました。近くに山がない街中での襲撃や、昨年は海沿いのスーパーの店内にクマが立てこもった事件も起きました。秋田県内ではどこにいてもクマに遭遇するかもしれない状況です」(多田野さん)

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