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妻に無視され夜の生活もゼロ「こんなはずじゃなかった…」心が壊れる前に夫がやるべきたった1つのこと【夫婦関係修復カウンセラーが解説】

長澤 芳子 長澤 芳子

毎晩21時を過ぎて帰宅する会社員のAさんは、妻と2人の子どもと4人家族で暮らしています。そんなAさんの最近の悩みは、妻の冷え切った空気でした。中小企業で残業をこなし、一家の大黒柱として懸命に働いているAさんですが、妻は不機嫌な態度でAさんを無視することが常態化しています。パート勤務をしながら家事と子育てを担う妻の大変さは理解しているものの、その八つ当たりとも取れる態度に、Aさんの心は日ごとに消耗していきました。

また長女と次女を寝かしつけると、妻はそのまま子どもたちの寝室で就寝するため、夫婦の夜の生活は数年来途絶えたままです。家族を大切にし、仲良く暮らしたいというAさんの理想とはかけ離れた現実が毎日繰り返され、「こんなはずじゃなかった」という絶望感がAさんの心を支配していました。

この冷たい家庭から安らぎを求め、Aさんはある日、会社帰りにふらりと夜の街へ足を運びます。妻に無視され、誰からもねぎらわれない日々の中で、優しく接してくれる女性の存在は、Aさんの疲弊した心に深く染みました。

家庭が崩壊してしまう危険な道を一歩踏み出そうとしているAさんは、どうしたら妻との良い関係を取り戻せるのでしょうか。夫婦関係修復カウンセリング専門行政書士の木下雅子さんに話を聞きました。

無視は「SOS」に気づいて欲しいサイン

ー妻はなぜ、無視をするのでしょうか?

妻の無視は、夫に対する「SOSに気づいてほしい」というメッセージである可能性が高いです。妻は不機嫌な態度や無視をすることで、「私の気持ちを分かってよ」という心の叫びを夫に伝えようとしています。これは一見、夫に対する八つ当たりのように見えますが、実は夫に「どうしたの?」と声をかけてもらうことを待っている場合も少なくありません。

ー「もう離婚した方が楽なのでは?」と思う場合、どうすればいいでしょうか

人は辛い状況に直面すると、そこから目を背けて楽な方や快楽を選ぶ傾向があります。離婚や、家庭外での安らぎを求めることは、目先の苦痛を回避するための楽な道に見えるかもしれません。しかし、その場しのぎで楽な道を選び続けることは、長い目で見ると後悔につながるケースが多いものです。

大切なのは、逃げ出すことではなく、一度立ち止まり、「自分は将来、どうしたいのか」と自問し、自身の心と深く向き合うことです。目先の楽を選ぶのではなく、将来の理想に向けて今、何をすべきかということを考えて、気持ちを切り替える必要があります。

ー妻との良い関係を取り戻すために、Aさんは何をすればいいのでしょうか?

妻との良い関係、そして夜の生活を取り戻したいのであれば、まずAさんは「仕事に打ち込めるのは、妻が家庭という環境を整えてくれているおかげである」ということを深く認識し、妻に感謝を伝えるべきです。

その上で、妻が何を望んでいるのか、どうしてほしいのかという妻の心の声を真摯に聞き、それを叶えるくらいの姿勢で考え方と行動を改める必要があります。安易なプレゼントなどでのご機嫌取りは逆効果です。Aさんの内面的な整理と変化が最も重要であり、そのためには専門家に相談することも有効です。

◆木下雅子(きのした・まさこ)
行政書士、心理カウンセラー 大阪府高槻市を拠点に「夫婦関係修復カウンセリング」を主業務として活動。「法」と「心」の両面から顧客を支えている。

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