日本全国どこに行っても同じ店ばかり目にする昨今、地元なら誰もが知っている地域密着型の小売業や飲食店といった「ローカルチェーン」の魅力をまとめたムック本『すごいローカルチェーン100』(イカロスMOOK)の紹介。飲食店部門の著者は、チェーン店トラベラーでありDJとしても活躍するBUBBLE-Bさん。司会のさらば青春の光の二人がローカルチェーンの魅力に迫ります!
きっかけは京都発祥のあのラーメン店から
(森田)この本を出す前からチェーン店に興味が?
(BUBBLE-B)もう20年近く前から 「チェーン店探訪」っていうのを続けています。始めたきっかけはラーメンの天下一品です。京都の北白川総本店は何度通っても美味いなと思うんです。店員さんには「他店と一緒ですよ」と言われ、何が違うんやろうと思ったのが、1号店や本店だけに宿るスピリチュアルなパワーなんかなと。
(東)そこに行き着いたんや(笑)。
(BUBBLE-B)それなら、ガスト、サイゼリヤ、びっくりドンキーとか他のチェーン店も1号店に行ったらなんか違うんかなというところから始まって、未だに答え見つけてないんですけどね(笑)。
ローカルチェーンは東京にもあった!
(東)ローカルチェーンの定義は?
(BUBBLE-B)全国チェーンじゃないものは全てローカルチェーンと言っていいんじゃないかと。2店舗は暖簾分けですぐできるんで、3店舗以上で、直営店とフランチャイズどちらも含めてます。
(森田)東京ローカルもあるってことですね。
(BUBBLE-B)もちろん。例えば富士そば。 あとは日高屋も。関西で見たことないですもんね。
(森田)でもみんなチェーン店より個人店に行きたがるじゃないですか。
(BUBBLE-B)アンチテーゼやと思うんです。例えば食ベログとか Google マップで、点数高い店に行きたくなるじゃないですか。チェーン店は点数が高くならず3.02くらいなのに、こんなに美味い店がいっぱいある。そこを掘った方が、知らない店に出会えるんです。
(森田)じゃあ郊外を車で走ったらチェーン店だらけで、テンション上がりまくりですか?
(BUBBLE-B) 上がりますね(笑) 地元の人が使うのがローカルチェーンで、観光客が行くのが点数高いところって分かれてるんです。ローカルチェーンに行くと皆さん親子連れで、そこに混ざるとグルーヴ感があるんですよ。
(森田)やっぱ DJとして(笑)。
(BUBBLE-B)旅のグルーヴ感があるのは地元に混ざることだと思ってて。
(東)そこが良さであると。
函館発の最強ローカルチェーン!ラッキーピエロはあの有名バンドお墨付き!?
(BUBBLE-B)函館といえばラッキーピエロと、あとハセガワストアの2大巨頭です。ハセガワストアは焼き鳥って言ってるのに豚肉なんです。 それもネタですけど(笑)。
(森田)俺らは去年モルックの世界大会が函館だったんで、ラッキーピエロがおもろすぎて。4日間で3、4回行きました。
(BUBBLE-B)函館市内だけで17店舗。世界のマクドナルドより多い。 地元から観光客まで愛される存在です。もう1つ函館といえばバンドのGLAY。2000年ぐらいに大ヒットして、その後ラジオとかに出るたび「ラッキーピエロは美味しい」て言ってたんです。道内産の素材を使い、地産地消にもこだわっています。
(森田)函館から出ないんですか?
(BUBBLE-B)1回出てました。昔千葉県にちょっとあった。
(東)え、なんですか?
(B)気の迷いだと思います。すぐ撤退しました(笑)。