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柴犬に触りたくてたまらない様子のおばあちゃん…「触りますか?」のひと言から生まれた温かなふれあい「登場人物みんな優しい」「泣ける」

梨木 香奈 梨木 香奈

「今日、ホームセンターで80歳代ぐらいのおばあちゃんが息子さんと店先で柴犬を見ているとき、カートに乗った小町に気づいたおばあちゃんが声をかけようとした瞬間、息子さんが『よその子だから触っちゃダメ』と。おばあちゃんは悲しそうな顔をしてて…」

そんなエピソードを綴ったのは、Xユーザー・黒柴 こまちさん(@gabugabu_koma)。添えられた写真には、笑顔で飼い主さんを見上げる柴犬「こまち」ちゃん(取材時・生後11カ月、女の子)の姿がありました。

おばあちゃんの寂しそうな様子を察した飼い主さんは、思いきって声をかけてみたといいます。すると、おばあちゃんはぽつりと、大切な思い出を語り始めました。

「『いきなり頭じゃなければ噛まないので触りますか?』と声をかけたら、すごく嬉しそうに『ありがとう。柴犬を触るの何年ぶりだろう』と優しく撫でてくれました。数年前まで柴犬と暮らしていたそうで、『もう歳だから飼えない』とのこと。『ありがとうね、かわいいね』と愛しそうに撫でるおばあちゃんを見ていたら胸が熱くなりました。こまちが内弁慶で、家族以外にはガブしない子で良かった。おばあちゃんが笑顔になってくれて、本当に良い一日になりました」

実はこのとき、おばあちゃんは「名前を聞こうとした」のだそう。一方で息子さんは、突然こまちちゃんに触ってしまうのではないかと心配し、「よその子だから触っちゃダメ」と制止したのです。かつて愛犬と暮らした日々を思い出しながら、こまちちゃんを撫でるおばあちゃんのそばで、息子さんもまた寂しそうな表情を浮かべていたといいます。

この一連の投稿には2.4万件超の“いいね”が集まり、「おばあちゃんの気持ち、わかる」「登場人物みんな優しい」など、それぞれの立場に寄り添うコメントが寄せられました。飼い主さんに詳しくお話を伺いました。

切ない表情を見て声をかけた…飼い主さんが抱いた思い

ーー当時の状況を教えてください。

「ホームセンター内のペットショップで、こまちをカートに乗せていました。すると80代ぐらいのおばあさんが息子さんと一緒に仔犬を見ていて、ふと振り向くとトコトコと近づいてきたんです。すると息子さんが咄嗟に『よその子だから触っちゃダメ』と。その直後、おばあさんが『お名前聞こうと思って…』と悲しそうな顔をされたので、『ビビリなのでいきなり頭じゃなければ触りますか?』と声をかけさせてもらいました」

ーーこまちちゃんの反応は?

「ホームセンターが大好きなので、おばあさんに出会う前から『かわいいね、触らせてもらってもいいですか?』と声をかけていただくことが多いんです。その日も自慢げにカートでお座りしていました」

ーーその後はどうなりましたか?

「おばあさんに『触りますか?』と声をかけると、とても嬉しそうに『ありがとう』と言って、まずは匂いを嗅がせてから優しく撫でてくださいました。ハーネスに名前をつけていたので、『こまちちゃん、いいお名前だね。かわいいね、いい子だね』と、たくさん話しかけてもらいました。息子さんからも『触らせてもらってありがとう』と声をかけていただきました」

ーーおばあさんは愛犬を亡くされていたのですね。

「15〜16年前に黒柴を飼っていて、17歳になるまで息子さんと一緒にお世話をしていたそうです。ただ、もう年齢的に世話も守ることも難しいから、犬と暮らすのは諦めたと少し寂しそうに話していました。息子さんは『おばあさんのために犬を迎えることも考えたけど、欲しいだけではね…』とおっしゃっていました」

ーー飼い主さんはどう感じましたか?

「普段は大人しい子でも急変することはあるので気をつけないとと思いましたが、この日は声をかけて本当に良かったと思います。おばあさんは優しく、こまちがリラックスできるように撫でてくれました。息子さんと一緒に育てられたワンコは、きっととても幸せだったのでしょう。偶然の短い時間でしたが、また会えたら嬉しいです」

短いふれあいながらも、優しい気持ちが交わったエピソードに、多くの人から心温まるコメントが寄せられました。

「登場人物みんな優しい」
「息子さんある意味正しいです」
「おばあちゃんの気持ちがよくわかります」
「泣ける。おばあちゃん嬉しかったやろなあ」
「おばあちゃんが喜んでくれて良かったですね」
「息子さんも飼い主さんも、お互いに配慮があったんですよね」
「とてもほろ苦い! 息子さんは正しかったが、おばあちゃんに同情せずにはいられない」

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