客室稼働率はナント98%に!ピンチをチャンスに変えた若女将の一言とは⁉
続いて、地元以外から迎えた”伴侶”は、大正15年創業の「但馬屋」の若女将、柴田麻未さん。大阪・八尾出身の麻未さんは、家族の勧めで大学生時代に城崎温泉観光大使となり、PR活動をすることに。そこで、当時運営スタッフだった「但馬屋」社長の柴田良馬さんと出会います。
観光大使を務める中、麻未さんは「城崎温泉をもっと勉強したい」と、実際の観光地やお店を良馬さんに案内をしてもらうことに・・・。しかし、当時は観光大使とスタッフという間柄。運営委員はこの行動に激怒し、良馬さんはスタッフから外れることになりました。しかし疎遠になってから2年後、再び連絡を取るようになったことから結婚を前提とした交際がスタート、ついに結婚することに。
結婚後は4代目の若女将として厳しいベテラン仲居の下、日々女将修行をしていた麻未さんですが、これからという矢先、2020年の新型コロナ感染拡大防止で2ヶ月半もの間、城崎のすべての温泉旅館が休業に追い込まれてしまいます。宿泊事業者向けの補助金を活用してはいましたが、今後は客単価をあげなければ経営が立ちいかない状況になってしまいました。
ただ単価をあげてしまってはお客さんの満足度は得られない・・・そこで麻未さんは「宿泊者アンケートの声を取り入れよう」と提言!「但馬屋」は95年の歴史の中で最大の全面リニューアルに踏み切ります。
和紙や土壁、梁など日本古来の素材や作りを要所に残しながら、客室はそれぞれ趣の異なる和モダンなオシャレなテイストに進化。さらにアンケートにあった声から畳部分に床暖房を導入したり、水回りにこだわりのタイル模様を施したり、貸切風呂もライトを効果的に使った幻想的な空間に仕上げたりと、麻未さんのアイデアを多く取り入れてリニューアルを実施しました。
リニューアル後は、いかにお客様を呼び込むかが重要だと、若い人への打ち出し方を考えます。麻未さんは「コンパクトなお部屋、貸切風呂、部屋食」という旅館の特徴を活かし、『大切な人との距離がぐっと縮まるお部屋』というコンセプトで発信。このコンセプトは功を奏し、宿泊者一人あたりの客単価も向上し、2024年の客室稼働率は98%と過去最大となりました。
若い感性で新型コロナ禍のピンチを飛躍に変えた麻未さん。「『城崎温泉』という人気温泉地にあぐらをかかず、但馬屋らしさを大切にオンリーワンの旅館を目指したい。」と、さらに城崎温泉をより盛り上げるべく未来を見据えていました。
「城崎温泉」の旅館同士はライバル同士というよりも「共存共栄」の精神で仲間意識が強いと言います。地元以外から来た人も受け入れる姿勢が、さらなる発展につながったのでしょう。
番組情報
〇番組名
日経スペシャル もしものマネー道もしマネ
〇内容
『もしもの時』に備えるマネー道!マネー活用バラエティ!
〇放送日時
テレビ大阪 第1~3日曜日 午後2時放送!放送終了後はYouTubeチャンネル、TVerで無料見逃し配信中。
〇番組HP
https://www.tv-osaka.co.jp/ip4/moshimane/
〇もしものマネー道 もしマネ【公式】
https://www.youtube.com/@moshimoney_tvo/
〇番組TVer
https://tver.jp/series/srxig6d8zn