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「もんでないお茶」「酸化発酵を途中で止めたお茶」で駆け引き! 高校生が考案、“お茶の製法でダウト”するカードゲームが全国優勝 製品化目指す

京都新聞社 京都新聞社

高校生の視点で、社会や地域の問題点を見つめ、その解決策を提案する第30回全国高等学校デザイン選手権大会(デザセン)で、京都府木津川市木津の木津高のカードゲーム「Chaubt!(チャウト)」が、京都府内初の優勝に輝いた。ゲームを楽しみながら茶の魅力や製法を学べる。「お茶を囲んだときのような、人との関わりの温かさを感じられるひとときを」と思いを込める。

Chaubt!は、「茶」とトランプのダウトをかけ合わせた相手のうそを見破るゲーム。「もんでいないお茶」「酸化発酵を進めて途中で止めたお茶」など製法が書かれた「注文カード」18種類と、玉露やウーロン茶といった20種類の「茶種カード」などを使ってだまし合う。

作ったのはシステム園芸科の竹内温郎さん(16)と黒﨑咲さん(16)、山田遥さん(16)。校内の茶工場や約5千平方メートルの茶畑で学んでいる。若い世代にとってペットボトルのお茶が主流となる中、茶葉から入れるお茶の魅力を知ってほしいと、カードゲームで楽しみながら学ぶ機会を提案しようと企画した。

中国の希少なお茶など、製法が分からないものは京都市内の販売店を訪ねて調べた。茶種カードの煎茶やほうじ茶など6種は、同校で作った茶葉を撮影した。およそ2年かけて6回以上の改良を重ねた。

大会には全国から633校が出場。オンラインでの最終審査に審査員からの質疑応答があった。黒﨑さんは「お茶への愛がすごく伝わりましたという審査員の言葉が一番うれしかった」と振り返る。

次の目標はChaubt!を製品化すること。ゲーム会社などへの売り込みやクラウドファンディングなどの計画を立てて、夢を膨らませている。

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