最近、推し活が単なる趣味を超えた形で人々の注目を集めています。その中でも特にユニークなのが、「親子で推し活」を楽しむ家族の存在。親が子どもと共通の推しを持つことで、趣味を共有し、絆を深める新しいスタイルが生まれています。
東京都在住のKさん(40代)は、小学6年生の息子さんと同じ推しのアニメがあります。Kさん親子は、推しキャラの“おそろいコーデ”を楽しむことで、近所でもちょっとした“名物親子”になっているそうです。
「いつも同じキャラクターの服を着ているので、知らない人でも『あの2人は親子なんだね』ってすぐわかるみたいです」と、Kさん。レアなキャラクターデザインの洋服は主に通販で購入しているとのこと。Tシャツやトレーナーだけでなく、キャラがプリントされたバッグや帽子まで揃える徹底ぶりに、周囲からも「すごいね!」と驚かれることが多いのだとか。
「あの親子ね!」一目でわかるシンクロ親子
特に面白いのは、Kさん親子がコーディネートに工夫を凝らしている点です。同じデザインの洋服を着るだけではなく、親子でストーリーの異なる場面がプリントされた服を組み合わせているのだそう。例えば、Kさんが主人公が活躍する場面のトレーナーを着る一方で、息子さんは友だちキャラが登場する場面のTシャツを着用。その姿はまるで、親子で一つの物語を表現しているようです。
さらに驚くべきのは、息子さんが最近母親とほぼ同じ身長になったため、洋服を共有することが可能になったこと。ますます“おそろいコーデ”に拍車がかかります。
小学6年生男子が“おそろいコーデ”を気にしない理由
「小学6年生の男の子が、お母さんと“おそろいコーデ”なんて恥ずかしいのでは?」と思う人もいるかもしれません。しかし、息子さんに尋ねてみると、意外な答えが返ってきました。
「全然気にならないよ。お母さんも僕もこのキャラが大好きだし、友達も『いいね』って言ってくれるから」
実際、息子さんの学校の友達も推し活に理解があり、親子の楽しむ姿を応援してくれるそうです。現代の価値観が、趣味を通じた親子の絆を支えています。
Kさんもこう語ります。「私がもともと好きだったキャラだけど、息子も気に入ってくれて本当にうれしい。同じ趣味を共有できるなんて、毎日がとても充実しています」
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最近ではSNSを通じ、親子でおそろいファッションを披露する「親子コーデ」が注目を集めています。推しキャラをテーマにしたコーディネートは特に人気が高く、ファッションブランドも親子で楽しめるアイテムを多数展開。Kさん親子のような姿が、親子関係の新たな可能性を示しています。