厳冬期の通勤コーディネートを日本気象協会に勤務している気象予報士が紹介します。1月から2月にかけてが一年で最も寒い時期となります。寒さが厳しい日の服装選びにご参考ください。
2025年冬の見通し 1月は平年より寒く、2月は平年並み
気象庁が2024年12月に発表した3か月予報によると、1月の気温は全国的に平年並みか低く、寒さが厳しくなりそうです。2月は全国的に気温は平年並みでしょう。全国的に一年で最も寒さが厳しくなるのが、1月中旬から2月上旬頃で、ちょうど厳しい寒さの時期に「低温傾向」となります。手袋やマフラーなどが欠かせない凍えるような寒さの日が多くなる見込みです。
東京の1月の平年値は以下の通りです。
日最高気温 9.8℃
日最低気温 1.2℃
平均湿度 51%
最高気温が10℃に届かない日が多くなり、日によっては、朝の最低気温が氷点下になることもあります。
柴本気象予報士の厳冬期の通勤コーディネート
最初に厳冬期の通勤コーディネートを紹介するのは、柴本気象予報士です。
年に1~2回ほどしか登場しない、本当に寒い日のコーディネートです。ダウンコートに、ファーのマフラーをつけて、首元から温めています。
ダウンコートは、明るい色を選ぶことで、寒い日に沈みがちな気分を上げるようにしているそうです。
首、手首、足首などの「首」が付く部分を温めることが重要であることから、直接マフラーやダウンコートの首元にカイロを貼るという工夫もしているそうです。
足もとは、裏起毛のついたブーツで寒さ対策をします。
このブーツは、滑り止めもついているため、雪が降った時にも使用できます。普段あまり雪の降らない太平洋側の地域に住んでいる人こそ、冬用ブーツを用意して、いざというときに安全に外出してほしいとのことでした。
小野寺気象予報士の厳冬期の通勤コーディネート
続いて、小野寺気象予報士の厳冬期の通勤コーディネートを紹介します。
膝まで隠れるようなロングコートを着て、大きめのマフラーで防寒します。末端が冷えないように、手袋も必ず着用するそうです。
インナーとして、上下のヒートテックを着用することも着こなしのポイントです。薄い生地なのに暖かく着こなせるヒートテックは、スーツ着用時は手放せないそうです。
安齊気象予報士の厳冬期の通勤コーディネート
最後に、安齊気象予報士の厳冬期の通勤コーディネートを紹介します。
過去に寒い地域に住んでいた経験から、ニット帽の防寒機能の高さを実感し、寒い時には積極的に帽子を被っているそうです。
日中の明るい時間帯に外出する際は、色の濃いダウンコートを着ることで、ダウンコートが太陽の光を吸収してより暖かくなります。ただし、夜暗い時間帯に暗い色の服を着ると危険のため、時間帯を選んで着るようにしてください。
コートの下には、タートルネックのついた厚手のコートを着ることで、防寒機能を高めています。