ねねちゃんが、飼い主のX(旧Twitter)ユーザー・保護猫ねねさん(@hogoneconene222)さんの家族に加わったのは、2023年6月のこと。
「14年前、愛猫を心臓発作で失い、深い悲しみに暮れていました。二度と動物をお迎えしないと思うほど、とてもつらかったです」
その後、飼い主さんは10年間、猫のいない日々を過ごしました。
ある日、それに終止符が打たれる出来事が起こります。譲渡会のサイトに掲載されていた子猫の写真に目を奪われたのです。
「この子を迎えたいと思い、子猫に会うために譲渡会を訪れました。その子猫は、まだ幼く瞳はキトンブルー、ふわふわの長毛種でとてもかわいらしかったです。多くの参加者の注目を集め、人気がありました」
ご縁は、飼い主さんと結ばれました。
2023年6月、生後2カ月のねねちゃんは家族の一員として迎えられることになったのです。
新しい生活に戸惑うねねちゃん
お迎え初日、ねねちゃんはカーテンの裏に隠れて出てきませんでした。
「時間をかければ懐いてくれるようになるか、とても心配だったのを覚えています」
しかし、3日ほど経ったころ、変化が見られました。
ねねちゃんは、カーテン裏から姿を現し、興味津々といった様子で部屋の中をあちこち歩き回ったのです。
「名前を呼ぶと返事をしながら近寄ってきてくれました。とても嬉しかったです」
ねねちゃんと育む家族の絆、飼い主さんの願いとは
ねねちゃんは、1歳8カ月になりました。
「とても優しい子です。子どもたちがふざけて取っ組み合いのケンカをしているふりをすると、慌てて駆け寄って仲裁に入るのです」
ねねちゃんは、警戒心が強く、あまり甘えてくることはありません。それでもごくたまに飼い主さんを喜ばせることもあります。
「たまに膝上に乗ってくれることも。ねねちゃんが膝上にいるその時間は、私にとって至福のひとときです」
どうやら、ねねちゃんはゆっくりとした歩みではあるものの、飼い主さんとの絆を深めているようです。
「『ねねちゃんいつもお留守番ありがとう』と伝えたいです。また保護猫をお迎えすることを検討していますが、ねねちゃんの負担にならないよう慎重にタイミングを見計らっています」
ねねちゃんに寄り添いながら、温かく見守っている飼い主さん。ねねちゃんもまた、飼い主さんのおうちで安心して暮らしている様子が伝わってきます。
虹の橋を渡った先住の猫ちゃんも、きっとお空の上から家族のことを見守ってくれていることでしょう。