今日29日青森市では積雪が今年初めて1メートルを超えました。青森市で12月中に積雪が1メートル以上になるのは2021年以来3年ぶりです。なお、都道府県庁所在地での積雪1メートル超えは、今季全国で初めてのことです。除雪作業中の事故やなだれ、落雪などにご注意ください。
日本海側で積雪急増 青森市で積雪1メートル超
冬型の気圧配置が続き、今日29日も東北の日本海側や北陸を中心に雪が続き、積雪が増えている所があります。
青森市の積雪は午前11時には101センチ、正午には104センチに達し、今年初めて1メートルを超えました。青森市で12月中に積雪が1メートル以上になるのは2021年以来3年ぶりです。なお、都道府県庁所在地での積雪1メートル超えは、今季全国で初めてのことです。
東北の日本海側や北陸を中心に雪が強まっている所があり、正午現在、青森県八甲田山系の酸ケ湯では339センチまで増え、全国で現在観測を実施している地点の中では、12月の最深積雪歴代1位(2005年12月29日:津南町324センチ)を更新しました。※現在観測を実施していない地点も含めると、1922年12月30日滋賀県の伊吹山851センチが1位。
北陸でも富山市で7センチ、福井市で2センチに達するなど、山沿いだけでなく平地も積雪となっています。年末の帰省ラッシュの時期ですが、交通の影響に十分ご注意ください。
31日夜~年越し寒波 北日本や北陸で再び大雪に
北日本や北陸は年越し寒波の襲来で、再び大雪や吹雪に注意が必要です。
明日30日は冬型の気圧配置がゆるみますが、31日大晦日は北日本を前線を伴った低気圧が発達しながら通過するでしょう。
1日元日は、再び強い冬型の気圧配置となり、31日夜から1日午前中にかけては平地に雪をもたらす目安の寒気が西日本の日本海側や東日本に流れ込む見込みです。
31日は、北海道や東北の日本海側を中心に再び雪や風が強まり、警報級の暴風や暴風雪となる可能性があります。北陸もはじめ雨の所も次第に雪に変わり、強まるでしょう。
この12月は度々寒気の影響を受けて、青森県など東北北部や北陸を中心に平年を大幅に上回る積雪量となっています。
31日から1日にかけての年越し寒波で、すでに積雪が増えている所で更に大雪となる見込みです。雪が弱まるタイミングで除雪作業に取り掛かる方も多いと思いますが、作業中の事故にはくれぐれも注意し、なだれや落雪などにも十分ご注意ください。
雪下ろしの注意点
屋根に積もった雪は、大雪になる前に、早めに除雪作業をしたいものです。安全に雪下ろしをするための注意点は、次の3つのことが挙げられます。
(1)雪下ろしをする前には、雪が緩んでいないかどうか、必ず確認しましょう。新雪や、晴れた暖かい日の午後は、特に屋根の雪が緩んでしまいます。また、雪と一緒に、つららが落ちてくることもあります。
(2)はしごを使って屋根に上る場合は、はしごが動かないよう、ロープなどで、しっかり固定しましょう。はしごから屋根へ移動する時は、転落しないよう、一段と注意が必要です。
(3)雪下ろしをする際は、建物の周りに雪を残しましょう。万が一、屋根から落下した場合でも、雪がクッション代わりになってくれます。面倒でも、必ず命綱とヘルメットを装着し、滑りにくい靴を着用しましょう。携帯電話も忘れずに持って、作業してください。