今日5日(木)、気象庁より発表された中国地方の1か月予報によると、気温は平年より低く、山陰を中心に雪の量がかなり多くなる見通しです。これまでの平年より気温の高かった状態から、急に寒くなりますので、厳しい寒さと大雪への備えが必要です。
向こう1か月も低温傾向 特に12月20日ごろまで厳しい寒さに
向こう1か月、中国地方は寒気の影響を受けやすい見込みです。12月20日ごろにかけて、平均気温は平年より低く、12月21日~1月3日ごろは平年並みか平年より低いでしょう。12月中旬にかけて寒さが厳しく、年末年始は少し寒さが和らぐ見込みです。
冬型の気圧配置が強まりやすく 山陰を中心に降雪量が多い
中国地方はこの先、冬型の気圧配置が強まりやすく、山陰では平年に比べて曇りや雨、雪の日が多くなる見込みです。向こう1か月の降水量は多く、日照時間は平年より少ないでしょう。降雪量は期間の前半にかなり多くなる可能性があります。
山口県や山陽は、平年に比べて晴れる日が多いでしょう。降水量は少なく、日照時間は多い見込みです。ただ、瀬戸内側でも突然の大雪に備えておく必要があります。
突然の大雪 車の立往生など万が一に備えて
雪道運転をする場合、立ち往生など万が一に備えて、次のものを用意しておくと安心です。
(1)防寒着やカイロ、毛布など暖をとるもの
暖房がとまってしまった際の車内温度の低下に備えましょう。
(2)飲料水や非常食、モバイルバッテリー、簡易トイレ、懐中電灯
長時間、車内で過ごすことや夜間のトラブルを想定して準備しておきましょう。
(3)ブースターケーブル、 牽引ロープ、タイヤチェーン
バッテリー上がりの際に使用するブースターケーブルや発進不能になったときの脱出に役立つ牽引ロープもあると良いでしょう。スタッドレスタイヤだけでは対処しきれないほどの積雪にも対処するため、タイヤチェーンもあると役立ちます。
(4)軍手、ゴム手袋、長靴、スコップ
除雪ができるものを準備しておきましょう。マフラーが雪に埋まると排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒を起こすおそれがあります。
雪道を運転する際は、もしものときに役立つグッズをクルマに積んでおくようにしてください。加えて、出かける前に燃料が十分にあることを確認しましょう。ただし、気象情報や交通情報を確認し、大雪や猛吹雪が予想される場合は、外出の予定を変更したり、移動手段を変更したりすることも検討してください。
ヒートショックに注意
寒くなると、温度の急激な変化で血圧が上下に大きく変動することによって、失神したり心筋梗塞や脳卒中といった血管の病気などヒートショックが起こることがあります。
ヒートショックを防ぐためには、普段から、家の中で寒い所を知っておき、対策を心がけることが重要です。家によって間取りや構造に違いはありますが、家の中で寒い場所は、脱衣所・洗面所と感じている方が一番多いという調査結果があります。また、浴室は家の北側にあることが多く、日当たりが悪いことから、冬の時期は、浴室につながる脱衣所や洗面所も一段と寒く感じられるのです。
普段、過ごしている部屋が暖かくても、寒い脱衣所・洗面所に移動した場合は、特に注意が必要です。脱衣所・洗面所で寒さを感じると血圧が上昇し、その後、温かいお湯に入ると血圧が低下するなど、血圧の急激な変動をもたらし、ヒートショックを引き起こすおそれがあります。
そこで、ヒートショックを防ぐために、入浴前には、小型の暖房器具などを使って、脱衣所・洗面所を、暖かくしておきましょう。できるだけ、脱衣所・洗面所とお風呂場との温度変化がないようにするのがポイントです。
また、トイレも、5割以上の方が家の中で寒いと感じ、ヒートショックが起こりやすい場所です。トイレにも小型の暖房機を置いたり、暖房便座を設置したりして、なるべく暖かくしてください。