寒波の影響続く 大雪や寒さ注意 年末年始の帰省やUターンに交通影響も 1か月予報

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気象庁は今日26日、この先の1か月予報を発表。寒気の影響を受けやすく、年末年始は全国的に厳しい寒さ。日本海側は平年に比べて降雪量が多い見込み。年末寒波や新春寒波の影響で、年末年始の帰省やUターンは、大雪による交通への影響に注意。移動は時間に余裕を持って。

数値予報モデルによる予測結果

今日26日、気象庁はこの先の1か月予報を発表しました。

1か月平均の海面気圧(左図)を見ると、カムチャツカの東を中心に濃い青色から水色の表示となっており、平年より海面気圧が低くなる見込みです。一方、大陸から東シナ海付近にかけては黄色の表示で、平年より高くなるでしょう。このことから、日本付近では西高東低の冬型の気圧配置が強まりやすい見込みです。

上空約1500mの気温(右図)は、全国的に薄い水色のエリアが広がり、特に西日本から沖縄・奄美でやや色が濃くなっています。全国的に寒気の影響を受けやすい見込みです。

厳しい寒さ続く 年末年始は特に厳しい寒さか

この1週間(12月19日~25日)は冬型の気圧配置になる日が多く、寒気の影響が続いたため、気温は全国的に平年を下回りました。
この先1か月の気温も、全国的に平年よりも低い見込みです。

期間別に見ると、12月末~1月初めにかけては、北日本から沖縄・奄美までの各地で、気温が平年よりも低い見込みで、真冬のような寒さとなる日が多いでしょう。年末年始は特に厳しい寒さとなりますので、北国へ行く際にはいつも以上に防寒グッズが欠かせません。沖縄などへ行く際も油断せずに寒さ対策が必要でしょう。

1月上旬は、全国的に気温が平年並みです。1月中旬から下旬頃にかけては、東日本や西日本、沖縄・奄美で気温が平年並みか低く、寒さが厳しくなるでしょう。1月20日は二十四節気の「大寒」で、1月下旬頃は一年の中でも最も寒さが厳しくなる頃です。寒さが底になりやすい真冬の時期に、例年以上に凍える寒さの日が多くなるかもしれません。

外出の際は、日中もダウンコートやマフラーが手放せないでしょう。また、室内でも部屋によって寒暖差が大きくならないように心がけ、冷えやすい脱衣所は事前に暖めておくなど、ヒートショック対策を忘れずに行ってください。

日本海側は更なる積雪注意 太平洋側は乾燥・晴天

この先1か月は、冬型の気圧配置が強まりやすく、日本海側は平年に比べて、雪や雨の降る日が多いでしょう。一方、太平洋側は平年に比べて晴れる日が多い見込みです。

降水量は東日本の日本海側では平年より多く、北日本の日本海側では平年並みか平年よりも多いでしょう。なお、日本海側の降雪量は東日本、北日本で平年より多く、西日本の日本海側では平年並みか多い見込みです。
すでにこの12月は度重なる寒気の影響で、北陸や北日本の日本海側を中心に、平年を上回る降雪量となっています。この先も日本海側は雪や雨の日が続き、雪の多いところで更に積雪が増えるでしょう。なだれや落雪、除雪作業中の事故に注意が必要です。

日照時間は平年に比べて、東日本や西日本の太平洋側で多い見込みです。関東など太平洋側は晴れる日が多く、空気の乾燥が続くでしょう。東京都心はこの12月の降水量は0.5ミリから増えておらず、今日26日で20日間連続、乾燥注意報が発表されています。インフルエンザも流行期となっていますので、人混みに出る際はマスクを着用し、帰ったらうがいや手洗いを忘れずに行いましょう。

年末寒波に新春寒波 大雪や吹雪で交通に影響も

昨日25日にかけては、強い寒気が流れ込んだ影響で、北陸や東北の日本海側、関東の山沿いでは雪が降り続き、3日間の降雪量が1メートルに達した所もありました。明日27日から日本海側は広い範囲で雪が強まり、局地的に降り方が強まりそうです。

特に28日は、広島県、島根県、滋賀県、福井県、岐阜県、長野県、新潟県、群馬県では広く警報級の大雪となる恐れがあります。風も強まり、ふぶきで見通しが悪くなる所もあるでしょう。また、日本海側に限らず、西日本の太平洋側でも山沿いを中心に雪が降り、積雪となる可能性があります。
帰省ラッシュと大雪のタイミングが重なりますので、交通への影響に十分ご注意し、峠越えの車は必ず冬の装備を行ってください。

年明けにも新春寒波の影響を受けるため、初詣などお正月のお出かけや帰省のUターンは雪の影響にご注意ください。


【北日本】北海道・東北地方
【東日本】関東甲信・北陸・東海地方
【西日本】近畿・中国・四国・九州北部地方・九州南部
【沖縄・奄美】鹿児島県奄美地方・沖縄地方

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