新幹線で関西から金沢へは「北陸乗継チケットレス」がお得!意外と知られていない方法

八幡 康二 八幡 康二

2024年3月16日に北陸新幹線が敦賀駅まで延伸されたことに伴い、北陸と関西方面との行き来が大きく変わりました。それまでは金沢駅発着だった特急「サンダーバード」が敦賀発着となり、関西方面から金沢に行くためには敦賀で新幹線への乗り換えが必須となりました。

例えば大阪から金沢に移動しようとすると、以前はサンダーバードに乗るだけで、2時間31分、7790円で移動できましたが、現在は敦賀駅で乗り換えが生じ、料金が9410円かかるようになってしまったのです。最短で2時間9分で移動できるようになったとはいえ、少しでも安く移動したいと思う人も多いでしょう。

そんな人には「北陸乗継チケットレス」の利用がおすすめです。JR西日本のインターネット予約「e5489」で購入できるサービスのため、「e5489」を利用していない人にはあまり知られていないサービスかもしれません。

それでは大阪ー金沢間を例にして、このサービスを使用した場合と、そのほかの移動の場合の費用を比較しましょう。なお北陸乗換チケットレスには、【e5489専用】北陸乗継チケットレスと、【e5489専用】【J-WESTカード会員専用】e北陸乗継チケットレスの2種類があります。それぞれについて、購入期限、販売価格+別途必要金額=合計金額の形式でまとめました。

①通常のきっぷ

当日まで 9,410円

②【e5489専用】WEB早特7(利用期間:~2025年3月31日)(※1)

7日前まで 8,460円

③【e5489専用】WEB早特14(利用期間:~2025年3月31日)(※1)

14日前まで 7,980円

④【e5489専用】【J-WESTカード会員専用】eきっぷ(利用期間:通年)(※1)

当日まで 3,900円+4,840円(※A)=8,740円

⑤【e5489専用】北陸乗継チケットレス(利用期間:通年)(※2)

当日まで 6,860円+2,310円(※B)=9,170円

⑥【e5489専用】【J-WESTカード会員専用】e北陸乗継チケットレス(利用期間:通年)(※2)

当日まで 6,190円+2,310円(※A)=8,500円

※1 「5489サービス」表示のあるJR西日本の駅の「みどりの券売機」「みどりの券売機プラス」「みどりの受取機」「みどりの窓口」で、乗車前までにきっぷを発券して受け取り使用する。

※2 新幹線部分に交通系ICカードを設定し、在来線特急部分は画面メモ等に保存することでチケットレスで乗車可能。「5489サービス」の表示のある券売機で切符を受け取ることもできる。

※A 別途乗車券が必要。価格は大阪ー金沢間の乗車券価格

※B 在来線部分の運賃が別途必要。価格は大阪ー敦賀間の価格

もし事前に乗車する予定がある場合であれば、7日前までに購入できる【e5489専用】WEB早特7か、14日前までに購入できる【e5489専用】WEB早特14がお得です。ただギリギリまで予定が決められないという場合であれば【e5489専用】【J-WESTカード会員専用】e北陸乗継チケットレスが最もお得に移動でき、J-WESTカードを持っていなければ【e5489専用】北陸乗継チケットレスを選ぶべきでしょう。

北陸乗継チケットレスが発売されるようになった背景をJR西日本に問い合わせたところ、「北陸新幹線敦賀〜金沢間開業を機に、より一層北陸への移動や旅行で鉄道をご利用いただくため、おトクな早期購入タイプの商品やシームレスにご利用いただけるチケットレスサービスを拡充しました」との回答を頂きました。この乗継チケットレスも拡充されたサービスのひとつとのことです。

また今後の継続についても問い合わせたところ「現時点では公表しているご利用期間のとおりです。今後については、マーケットの状況等を踏まえながら検討します」との回答が得られました。

この手段は現時点では通年で利用できるものの、マーケットの状況次第では今後変更される可能性もあります。関西方面と北陸の行き来を検討している人は、これを機会に利用してみてはいかがでしょうか。

なお詳しい乗継きっぷの購入方法は、JR西日本の「JRおでかけネット」よりご確認ください。

▽JRおでかけネット
https://www.jr-odekake.net/

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