「もう激痛に耐えなくてもいいよ」闘病を経て3本足に…愛猫から学んだ“生きようとする強さ”

古川 諭香 古川 諭香

 

「全てがかわいい。末娘は、中途半端な色合いや完璧じゃないところが、たまらなくかわいいと言っています」

そう話す飼い主さん(DonDonDon413)は、3本足で生きる愛猫どんちゃんを宝物のように思っている。どんちゃんは胸腔内に存在する胸腺という臓器が腫瘍化する「胸腺腫」を患い、一時は余命宣告を受けたが、強い生命力を見せ、命を繋いでくれた。

公園で末娘さんに着いてきた子猫を保護

2004年4月12日、飼い主さんの末娘さんは近所の公園で友達と遊んでいたところ、どんちゃんと出会った。不思議なことに、どんちゃんは大勢いた子どもの中から、なぜか娘さんをロックオン。そばを離れず、自宅まで着いてきた。

事情を知った飼い主さんは迷子猫の可能性を考え、北海道特有である玄関ドアの外側につくられた「玄関フード」に、毛布を入れた段ボールに設置。食べ物をあげつつ、「朝になっていなくなっていたら、自分のおうちに帰ったと思ってね」と、子どもたちに伝えた。

しかし、翌朝、どんちゃんは変わらず段ボールの中にいたため、一時保護。

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