新千円札の肖像・北里柴三郎 私財を投じ郷里に図書館→偉業を称える記念館に、ひ孫が語るその魅力と「未来を担う子どもたち」への思い

西松 宏 西松 宏

記念館を離れ、町内を歩くと、おすすめの土産を2つ発見。1919(大正8)年創業の七福醤油店の「柴三郎博士もろみ、甘かもん醤油、柴三郎博士ハンカチの3点セット」だ。通常1340円のところ、新千円札発行キャンペーンとして1000円で限定販売中だ。同店の大塚知寛さんは「もろみは甘くてご飯やきゅうりなどによく合います。ぜひこの機会に小国に来ていただいて、新千円札をたくさん使ってほしいですね(笑)」と話す。

1932(昭和7)年創業の河津酒造では、柴三郎のラベルをデザインした純米酒(720ミリリットル、税抜1000円)を限定発売中。新紙幣発行が決まった2019年から毎年製造している。オンラインショップでは販売しておらず、同店と一部小売店のみでの販売という。統括本部長の田代浩基さんは「ほのかな香りと酸味がほどよく、燗酒(かんざけ)がおすすめです。新千円札発行をきっかけに、町が賑わう一助になれば嬉しい」と話している。

町内には、9万年前の巨大噴火でできたといわれ、滝裏にも入れる鍋ヶ滝や、高温の泉源が自噴し良質な湯で知られる杖立温泉などがある。この夏、柴三郎博士に思いを馳せながら、ゆっくりと町を観光してみてはいかが。

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