株式会社リクルート(東京都千代田区)の美容に関する調査研究機関『ホットペッパービューティーアカデミー』は、このほど「美容室での会話」に関する意識調査の結果を発表しました。同調査によると、4割強の人が「美容師との会話が嫌だった/つまらなかったから、同じ美容室に『もう行かない』と思ったことがある」と回答しました。美容師との会話で嫌だった話題にはどのようなものがあったのでしょうか。
調査は、1年以内に美容室を利用した全国の20~49歳の男女2000人(男性500人、女性1500人)を対象として、2024年4月にインターネットで実施されました。
はじめに、「美容室での会話」について聞いたところ、全体の47.2%が「会話をしたい」と回答。また、「美容師との会話が良かった/楽しかったから、同じ美容室に『また行こう』と思ったことがある」と答えた人は57.2%となりました。
「同じ美容室に『また行こう』と思ったことがある」と答えた割合を年代別にみると、20代(533人)が63.8%で最も多くなり、美容師との会話がサロンの継続利用に大きく影響していることがうかがえました。
さらに、美容師との会話で「楽しかった/役に立った話題」を複数回答で答えてもらったところ、男性回答は1位「趣味について」(34.4%)、2位「髪の悩みについて」(34.1%)が上位に挙がった一方、女性回答では1位「髪の悩みについて」(51.5%)、2位「自宅での髪のケアについて」(45.1%)が上位に挙がりました。
そのほか、自由回答でも「髪の癖を抑える方法」「自分に合った普段の髪の乾かし方」といった声が寄せられ、男女いずれも、髪のプロならではの情報提供を求めていることが分かりました。
他方、44.1%の人が、「美容師との会話が嫌だった/つまらなかったから、同じ美容室に『もう行かない』と思ったことがある」と回答しています。
そこで、美容師と「会話をしたくない」と答えた1057人にその理由を複数回答で答えてもらったところ、「話すのが苦手、気を使う」(43.5%)が最多となったほか、「話すのが面倒くさい」(37.5%)、「自分のこと・プライベートなことを話したくない」(27.9%)といった回答が挙げられました。
また、美容師との会話で「嫌だった/話したくなかった話題」については、男女いずれも「仕事や学校について」(男性22.7%、女性31.1%)が最多に。次点以降をみると、男性は「美容師のエピソードトーク」(20.7%)、女性では「休日の過ごし方について」(23.7%)が挙げられ、仕事や学校、恋愛・結婚、家族の話題は特に配慮が必要なことがうかがえる結果となったそうです。