3年ほど前から、千葉県内のとあるエリアに姿を現すようになったハチワレのメス猫・たらこちゃん。
エサやりさんがエサを与えると食欲旺盛で水もしっかり飲んでいきます。外で暮らす猫だと思われますが、耳には避妊手術済みの印である「さくらカット」がありません。
「たらこちゃんが外で妊娠しないように」と後に地元の団体、ねこ友会が保護。避妊手術のためにお腹の毛にバリカンを入れてみると、すでに避妊済で手術の跡がありました。
誰が避妊手術と怪我の治療をしてくれたのか
エサやりさんの情報では、2023年の夏前にたらこちゃんを見かけた際、ガリガリで右後ろ脚に怪我があり、皮膚が大きくはがれているように見えました。「猫同士で喧嘩をしたのだろうか」と心配しましたが、しばらくして見かけたときは怪我がすっかり治っている様子。
前述の通り「誰かに飼われている」様子はないですが、いつ誰が避妊手術をし、けがの治療をてくれたのでしょうか。なんともミステリアスガールなたらこちゃんです。
生真面目な警戒心と優しさの両面があるお利口さん
たらこちゃんは保護後に、ねこ友会のシェルターで過ごすことになりました。初めは人間への警戒心がやや強めで「シャーシャー」といった威嚇や猫パンチを出してきていましたが、人間からの優しさを受け、後に少しずつ甘える素ぶりを見せ始めるようになりました。
そして、今はボランティアさんたちにゴロニャーン。撫でられるとうっとりした表情を浮かべ、のんびり過ごしてくれるようになりました。
そして、たらこちゃんはエサの時間になるとケージの中で礼儀正しく座って待つことができるようになったり、後から来た保護猫ちゃんと一定期間距離を保った後、「この子は大丈夫」とわかると優しく接してあげるようにもなりました。言い換えれば、「生真面目な用心深さと優しさの両面がある」という飼い猫として申し分のない性格ということです。
また、たらこちゃんは高いところが大好き。預かりボランティアさんの家ではいつもキャットウォークの上で過ごしているため、譲渡会に連れて行けないこともありましたが、2024年5月に譲渡会に初参加。「マイペースでオチャメな性格がかかわいい」と大人気になりました。
狭いところはちょっと苦手ですが、こんなに真面目でかわいいたらこちゃん。近い将来、安心して過ごすことができる「ずっとのお家」が見つかると良いですね。