年末が近づくと、気になるのが「大そうじ」。花王株式会社(東京都中央区)が実施した「年末大そうじ」に関する調査によると、4割弱の人が「大そうじは実施していない」と回答したことがわかりました。では、大そうじを実施しない理由にはどのようなことがあるのでしょうか。
調査は、全国の20~50代の男女412人を対象として、2024年9月にインターネットで実施されました。
まず、「2023年に大そうじをしましたか」と聞いたところ、「した」は61.7%、「しなかった」は38.3%という結果になり、特に20代と50代で「していない」(いずれも41.7%)人が多くみられました。
2023年に「年末大そうじをしなかった」と答えた158人にその理由を尋ねたところ、「大そうじは面倒だから」(35.4%)や「年末に大そうじをする習慣がない」(32.9%)、「忙しかった(仕事/趣味/推し活/旅行の合計)」(28.5%)などのほか、「普段からこまめにそうじをしているから」(27.8%)という回答もみられました。
そこで、「年末の大そうじがどのようなものだったら前向きにできると思いますか」と尋ねたところ、「短時間でできる」(67.4%)、「手間がかからない」(59.5%)、「少ないそうじ用具でできる」(30.4%)などが上位に挙がり、時短化することで、おおそうじ未実施者の多くが大そうじに前向きに取り組める兆しがあることが明らかになりました。
一方、大そうじをした254人にも同様に聞いたところ、「新しい年を気持ちよく迎えるため」(50.4%)と「やり残し汚れをそうじするため」(49.6%)が上位を占め、普段からこまめにそうじをしている人たちが「やり残し汚れ」の解消に目的を絞るといったコンパクト化が見受けられました。
また、大そうじを行った人の「平均所要時間」については、「3時間以上」(45.3%)かかっている人が半数弱を占めています。
最後に、「年末大そうじでやりたかった場所」を全回答者に聞いたところ、「窓・窓サッシ」(55%)、「網戸」(49%)、「キッチンの換気扇・レンジフード」(47%)、「リビングの家具(照明のカサ、テレビ裏など)」(27%)などが挙げられ、普段のおそうじでは行き届かない場所の汚れを解消したいという実態がわかりました。