なんらかの原因で強いストレスや悩み、不安感などを抱えてしまい日常生活に支障をきたす「メンタルヘルスの不調」は、どの世代に多いのでしょうか。ビッグローブ株式会社(東京都品川区)が運営するインターネットサービスプロバイダー『BIGLOBE』は、このほど「メンタルヘルス」に関する調査結果を発表しました。同調査によると、メンタルヘルスの不調を一番強く感じているのは「20代女性」で6割弱を占めました。なかでも「20~24歳の女性」では約7割に上ることが分かったそうです。
調査は、全国の18~69歳の男女1000人(18~19歳100人、20代500人、30代から60代までそれぞれ100人)を対象として、2024年3月にインターネットで実施されました。
その結果、「最近、メンタルヘルスの不調を感じる(とても感じる/やや感じる)」と回答した人の割合が最も高かったのは「20代女性」(58.8%)、次いで「40代男性」(56.0%)という結果となりました。
そこで、「不調をとても感じる/やや感じる」と回答した人の割合を10~20代の若年層(18~19歳100人、20代500人)でみると、「20~24歳の女性」がが最も多く、68.8%と約7割に上ることが分かりました。
続けて、「メンタルヘルスの不調で病院などの診察を受けたことがありますか」という質問に対して、「ある」と回答した人の割合が最も高かったのは「20代男性」(37.2%)の約4割、次いで「20代女性」(32.4%)が約3割で続きました。
これを10~20代の若年層でみると、「病院などで診察を受けたことがある」と回答した人の割合が最も高かったのは「20~24歳男性」(38.4%)、次いで「20~24歳女性」(36.8%)が続き、20代前半は男女ともに他世代に比べて、病院で診察を受けたことがある人が多いことが分かりました。
次に、「他者とコミュニケーションを取るのが億劫と感じると思いますか」と聞いたところ、「億劫と感じる(とても感じる/やや感じる)」と回答した人の割合が最も高かったのは「40代女性」(72.0%)でした。
これを10~20代の若年層でみると、「20~24歳女性」が68.8%と、40代女性には及ばないものの、高い割合となりました。
また、「リアルよりもネットのコミュニケーションが好き」と答えた割合をみると、「10代男性」が60.0%で最多となり、年代が若いほど割合が高い結果となりました。
この結果について同プロバイダーは、「リアルのコミュニケーションが億劫と感じている若年層は、ネットのコミュニケーションを活発化させることによって人とのつながりを求めているようだ」と推察しています。
これを10~20代の若年層についてみると、女性より男性のほうが「ネットのコミュニケーションが好き」と回答した人の割合が高い結果となったそうです。