爆笑問題太田「酒の失敗が武勇伝になるのは横山やすし、勝新太郎さんとかでさ…」 飲酒トラブル報道のウエストランド河本に生放送で諭す

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4月30日深夜放送のTBSラジオ「JUNK 爆笑問題カーボーイ」に、爆笑問題の事務所の後輩であるお笑いコンビ・ウエストランド(井口浩之・河本太)が生出演した。河本はタクシー運転手とのトラブルが報じられたばかりで、放送内で謝罪した。

20日夜、泥酔していた河本がJR品川駅前でタクシーを止めようとし、乗車拒否されたと勘違いしてタクシーを蹴って運転手ともみ合いに。河本の歯が折れるなどしたが、河本も運転手の腕に噛みつくなどした。その後、警察署で事情を聞かれたが「喧嘩両成敗」ということで事件化は見送られたという。23日に文春オンラインが報じた。

相手の治療費などは、ウエストランドの所属事務所側が全額補償すると明らかにしている。後日、事務所の太田光代社長宅をウエストランドとマネージャーが訪れて今後について話し合ったといい、爆笑問題の太田光も同席した。

「酒の失敗が武勇伝になるのは、やっさんとか…」

ラジオの放送ではウエストランドの登場前、太田光がこの話し合いの様子を振り返った。光代社長から「あたしが言っても河本はもう聞かないからあなたから言ってください」と言われ同席したという。ウエストランドの様子は「真っ青な顔して俺の前座ってブルブル震えて、河本は下向いちゃってさ」。ことの顛末を聞き取りつつ河本を諭し、酒もやめさせるという結論に至ったという。

「酒がどうのこうのとか武勇伝になるのはやっさん(※横山やすし)とか天才漫才師だよ。あの人だって当時ボロクソ言われたし、吉本からも切られて大変だった。あそこまでの才能の人だってそうなのに…」と太田。勝新太郎や立川談志の酒の失敗エピソードにも触れ「今は武勇伝になってるけども。それはみんなね、芸がすごかったから!お前のはただの何でもない酔っ払いの…。あいつはそういう破滅型の芸人に憧れてる節があるんだよ。それはお前、なんにもなんないよって伝えた」とした。

そして「3年後の大晦日、除夜の鐘がゴーン…って鳴った時にね、カミさんが酒をすすめてくるだろう。その時に断れるかどうかだからな!」と、談志も定番の演目にしていた古典落語「芝浜」になぞらえて冗談めかした。

その後、ウエストランドの2人がスタジオに登場。「このたびはお騒がせしまして、ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」と謝る河本に、太田は「一番はタクシーのお相手の方。ケガされてるわけですから」「事件化されていなかったということは(中略)とりあえずペナルティーとして法的なものはなく、喧嘩両成敗ということで済ませていただいている状態」と猛省を促した。

また、騒動により出演が見送られた営業の仕事があったことから「(仕事の)穴を開けるということが一番プロとしてやってはいけないこと」と、自身の失敗談を交えて諭した。

太田は「(自分たちの仕事は)大衆芸能ですから。そうするとあと判断するのはお客さんです。あんな奴許せない、とお客さんに言われたらもうしょうがない」「ましてやあいつら庇ってる爆笑問題許せない、って言われたら俺らだってしょうがないんです。それはお客さんが決めることなんでね」とした。

河本「酒やめられずここまで来てしまった」

河本は以前から酒癖が悪いことで知られていた。妻からは騒動後、きつい言葉で叱責され続けているという。「酒をやめるタイミングはいくらでもあったんですけど、妻やタイタン(※事務所)の方の忠告を聞かずにここまで来てしまった。さすがにお酒飲むわけにいかないんで、やめるつもりでこのまま(断酒を)頑張りたいと思っております」と話した。

売れっ子の相方・井口との「ギャラ折半」も今回を機に解消することになり、踏ん張りどころを迎えた河本。「もちろんコンビの仕事があればそれで良いんですけど、1人でできることがあればやっていきたい」「キャンプとか登山とかサバゲーとか(中略)自分1人でできる仕事があれば頑張りたいですね。精進して、お酒をやめて」と意気込みを語った。

重ねて河本は、ラジオ生放送での“禊”の機会を与えてくれた爆笑問題への感謝を口にしたが、太田は「我々は身内だから良いんですよ。公の場で謝る必要ない」「むしろお前らに良い思いしかさせてもらってないからね」と返し、ウエストランドの2人は恐縮しきりだった。

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