自動ブレーキの性能は世代によって大きな差がある
▽予防安全装備の比較
予防安全装備パッケージ「トヨタセーフティセンス」は、両車共に単眼カメラとミリ波レーダーを組み合わせている。だが、世代が違うため性能差も大きい。
プリクラッシュセーフティ(自動ブレーキ)の世代差は以下の通りだ。
◇ ◇
【220系 前期】
歩行者:昼・夜
自転車:昼
自動二輪車:-
対向歩行者:-
対向車両:-
【220系 後期】
歩行者:昼・夜
自転車:昼
自動二輪車:-
対向歩行者:右折・左折
対向車両:右折
【30系】
歩行者:昼・夜
自転車:昼・夜
自動二輪車:昼
対向歩行者:右折・左折
対向車両:右折
◇ ◇
2020年11月の改良(220系 後期)では、プリクラッシュセーフティに加え下記の機能が加わった。
・ドライバー異常時対応システム
・レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)
・カーブ速度抑制機能…AI技術により前方カーブの大きさを推定しステアリングの切り始めで速度抑制を開始
・低速時加速抑制機能
220系クラウンセダンの中古車を買う際、より予防安全性能を重視するならば、2020年11月の改良後モデルがお勧めだ。
また、220系の予防安全装備は、一部グレードではオプション設定だ(ブラインドスポットモニターなど)。しっかりチェックして購入する必要がある。
30系クラウンセダンのトヨタセーフティセンスは、プリクラッシュセーフティの他、以下の安全装備を有する。
・緊急時操舵支援(アクティブ操舵機能付)+フロントクロストラフィックアラート+レーンチェンジアシスト
・ドライバー異常時対応システム
・プロアクティブドライビングアシスト(歩行者などに接近しすぎないようにするなど、リスクを事前に回避するための機能である)
・ドライブレコーダー(前後)
30系クラウンセダンは、すべてのグレードで予防安全装備や運転支援機能などを標準装備している。性能や機能など、220系クラウンセダンを大幅に上回る。
ボディサイズが大幅拡大された30系クラウンセダン
▽車両サイズ、室内空間比較
ボディサイズやホイールベース、室内寸法は以下の通りだ。
◇ ◇
【220系クラウンセダン】
全長×全幅×全高:4,910mm×1,800mm×1,455mm
ホイールベース:2,920mm
室内長×室内幅×室内高:1,955mm×1,500mm×1,185mm
【30系クラウンセダン】
全長×全幅×全高:5,030mm×1,890mm×1,475mm
ホイールベース:3,000mm
室内長×室内幅×室内高:1,970mm×1,595mm×1,135mm
◇ ◇
30系クラウンセダンは、220系に比べ、完全に1クラス上のボディサイズとなっている(全長+120mm、全幅+90mm、ホイールベース+80mm)。室内スペースは格段に広くなり、特に後席足元の広さは大差が付いた。30系クラウンセダンは、ショーファーカーとして十分に使える広さを確保している。