試乗車落ち中古車のメリット
試乗車落ちとなった中古車の主なメリットは以下の通りです。
▽メリット①新車より納期が短い
新車の場合、一般にクルマの納期は概ね1~3カ月程度です。さらに最近では納期遅延が起こっている車種も多く、納車まで半年以上待つケースも少なくありません。これに対して試乗車落ちした中古車であれば、車両自体は既に用意されているので2週間~1カ月程度で納車できます。
▽メリット②新車より安い
試乗車は一定の走行距離を走っており、登録済みなので新車とは言えません。そのため車両価格が安いのは当然ですが、新車と比べて10~20%ほど安価になります。
▽メリット③高年式で走行距離も短め
試乗車落ちの中古車は、基本的に高年式で新車登録からの経過期間が短いです。登録からの期間の目安は半年~1年程度で、走行距離は数百キロ~5,000キロ未満の場合がほとんどです。
一般的なクルマの1年あたりの走行距離は8,000キロ~1万キロ程度。これに比べると、試乗車落ちの中古車は走行距離が短いと言えるでしょう。
▽メリット④上位グレードで人気装備付きが多い
試乗を通して顧客にクルマを買ってもらうため、試乗車は上位グレードで人気のオプションを付けたものが比較的多いです。特に「自分でオプション等を選ぶのが面倒」「どのオプションを付けるべきか分からない」という人にとっては、こうした点もメリットと言えます。
試乗車落ち中古車のデメリット
試乗車落ち中古車では高年式の車両を新車より少し安く購入できる一方、以下のようにデメリットも多いです。
▽デメリット①色やオプションを選べない
製造済みのクルマである以上、試乗車落ちの中古車では色やオプションを自分で選ぶことができません。これは登録済み未使用車や展示車にも共通しているデメリットです。
▽デメリット②小さなキズなどは付き物
試乗車は多くの顧客に利用されており、また販売店では展示車のような役割も果たしています。そのためドアノブなどを中心に、小さなキズがあることは多いです。内装でも目立たないキズができている可能性があります。
▽デメリット③車検の残期間が短め
試乗車は公道を走行するためにナンバー登録を済ませており、その際に車検も通しています。試乗車落ちの中古車として販売されるまでに半年~1年あるので、その分車検までの残期間が短いです。
▽デメリット④部品の劣化・摩耗のリスクがある
現在のクルマは丈夫に造られており、簡単に故障することはありません。しかし、短距離走行はエンジンに負担をかけやすい走り方の一つです。また試乗の際に急加速や急減速を試されるなど、タイヤやブレーキ回りに負担がかかっている場合もあります。
▽デメリット⑤売却時は「ワンオーナー車」でない
クルマを数年で乗り換えたい場合、試乗車落ちしたクルマは登録済みなので自分が2番目のオーナーになり、売却時は「ワンオーナー車」として売却できません。そのため殆ど同条件のワンオーナー車に比べると、査定額が落ちてしまいます。