新車価格600万円超!アルファード、ヴェルファイア…なぜみんな買えるのか 20代もバンバン購入、人気車種の不思議

村田 創(norico by ガリバー) 村田 創(norico by ガリバー)

トヨタ自動車の最高級ワンボックスカーとして知られる「アルファード」と「ヴェルファイア」。通称「アル・ヴェル」だが、高額なはずの車両にかかわらず、20代の若年層も多く乗っていることから、「なぜ購入出来るのか」疑問に思う人も少なくないだろう。

アルファード&ヴェルファイアは、2023年6月にフルモデルチェンジをした。30系から40系に進化するとともに、圧倒的な人気はさらに加速している。新車価格が620万円~のハイブリッドZの中古車には、1千万円を超える車価格が付くことも少なくない。多くは転売目的で流通している車両とはいえ、40系アルファード&ヴェルファイア人気の高さを感じさせる。

アルファードの中古車をチェックする|ガリバー

残価設定ローンなら若年層でも高級車が買える!

若年層でも高級ミニバンであるアルファード&ヴェルファイアを購入しやすくしている理由の一つとして「残価設定ローン」があげられる。

例えば新車価格が500万円で、3年後に200万円で売れるであろうと査定(=残価設定)されたとする。購入者は3年間で、(500万円-200万円=)300万円を月々に分割した金額+金利を支払うという仕組みだ。そのため高級車でも、通常の購入方法より月々の負担額を抑えることが可能になる。尚、3年後には車両を返却もしくは自ら買取する必要がある。

※残価設定ローンは一般的に3、5、7年の契約期間で設定されることが多い。

最近では、アルファード&ヴェルファイアだけでなく、ほとんど車種で人気の購入方法となっている。

超人気車は「残価設定ローン」のメリット大!

ただし、どんな新車を購入する際も残価設定ローンをお勧めするわけではない。残価設定ローンの場合、アルファード&ヴェルファイアのような人気車ほどメリットが大きいのだ。

そもそも残価設定ローンの残価は、一般的に下取価格や査定価格、リセールバリューなどの金額と近く、中古車での人気が大きく影響する。

注意したいのは、中古車人気が高ければ単純に残価やリセールバリューが高くなる訳ではない点だ。残価やリセールバリューの価格は、中古車の需要と供給で決まるからだ。

例えばトヨタ アクアの場合、コンパクトハイブリッド車として新車でも中古車でも高い人気を得ている。しかし新車販売台数が多いため中古車流通量も多い。さらに需要(中古車購入希望者)も多い。こうなると、あまり残価やリセールバリューは上がりにくい。

逆にアルファード&ヴェルファイアのように、中古車流通量がやや少ないのに対して需要(中古車購入希望者)がとても多いと、残価やリセールバリューは右肩上がりだ。人気SUVのハリアーなども同様の傾向にある。

アルファード&ヴェルファイアの残価設定は?

40系アルファード&ヴェルファイアの残価設定はいくらなのだろうか。

グレード問わず決まった設定になっており、2024年1月現在、3年で67%、5年で53%になっている。尚、この残価設定は恒久的ではない。メーカーやディーラー、ローン会社の都合で変化するので注意が必要だ。

ちなみにトヨタのコンパクトカー、アクアの残価は、3年で41%、5年で26%になっている。アクアの残価はやや低めの設定だ。

こうした結果からも、いかに40系アルファード&ヴェルファイの残価が高いか分かる。これだけ残価が高いと、月々の支払額が大きく減るので残価設定ローンで購入するメリットも大きい。逆に、アクアの残価では、40系アルファード&ヴェルファイほどのメリットはないと言える。

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