SUVはなぜこんなに人気なのか 高い実用性とデザイン性…選び方のポイントは

村田 創(norico by ガリバー) 村田 創(norico by ガリバー)

SUVの分類

SUVには、以下のように軽自動車やコンパクトカーサイズのものから3列シート7人乗りのものまで幅広いサイズの選択肢があります。

【軽】
乗車定員:4人
全長の目安:3.4m以下
車種例:ジムニー/ハスラー/タフト

【コンパクト】
乗車定員:5人
全長の目安:約4.4m以下
車種例:ライズ/ヴェゼル/ヤリスクロス

【ミドルサイズ】
乗車定員:5~7人
全長の目安:約4.4m~5.0m未満
車種例:ハリアー/CX-5/エクストレイル

【フルサイズ】
乗車定員:5~7人
全長の目安:約5.0m以上
車種例:ランドクルーザー/CX-8/LX

   ◇   ◇

▽軽SUV

軽SUVは、厳密に言えば軽自動車の一種です。乗車定員は4人ですが、車両価格も維持費も安く、「低コストでデザイン重視」という人にお勧めします。

種類はスズキ「ジムニー」「ハスラー」とダイハツ「タフト」の3種類に限られます。このうちジムニーのみが本格オフローダーで、他の2車種は適度なオフロード性を有しながらも街乗り中心のモデルです。

   ◇   ◇

▽コンパクトSUV

「小さめで、且つちょっとしたアウトドアに使いたい」という場合におすすめのサイズです。都市型SUVと呼ばれる、街乗り中心を前提としたSUVが大半を占めます。

洗練されたデザインで比較的軽量な車種が多く、ハイブリッド車なら燃費もある程度期待できます。日常使いを中心に考えている人や、都市部に住んでいる人はこのサイズを選ぶと良いでしょう。

   ◇   ◇

▽ミドルサイズSUV

アウトドアを好む人におすすめなのが、ミドルサイズです。街乗り中心のモデルでも最低地上高が高めで、オフロード性能の高い車種が多いです。また車種によっては3列シートを搭載しています。

オフロード性能が高くなる一方で、車両価格や維持費もサイズの小さいクルマより高くなります。購入予算や家計とのバランスも考慮して選びましょう。

   ◇   ◇

▽フルサイズSUV

全長5m前後、全幅1.8m以上とかなり大きめのSUVです。「7人乗りでどうしてもSUVが良い」「迫力や存在感のあるクルマが良い」という人にお勧めします。

ただし車両価格が高く、燃費も一般に良くありません。またSUVの3列目にミニバンのような快適さは求められないので、普段から3列シートを使う場合は実物を見た上でよく検討しましょう。

   ◇   ◇

▽【豆知識】構造による分類もある

SUVはサイズによる分類の他に、構造による分類で「クロスカントリー」と「クロスオーバー」に分けられます。

クロスカントリーはオフロード走行を中心としたSUVで、最低地上高がかなり高いです。乗り心地は硬く、燃費も良くありません。「カクカクした」外観が特徴です。

一方クロスオーバーは街乗りを中心としています。オフロード性能はクロスカントリーに劣りますが、燃費や実用性といった点で普段使いに向いています。

SUVの選び方のポイント

長年にわたり人気の高いSUVですが、人気だからこそ選択肢は多いです。ここではSUVの選び方のポイントを3つご紹介します。

▽ポイント① サイズを選ぶ

ボディサイズは使い勝手に直結する部分です。小さいと乗車定員や積載性が限られる一方、大きすぎると運転しにくくなり、維持費も高い傾向があります。乗車人数や載せたい荷物の内容、自宅の駐車スペース、よく利用する道の広さも考えて、サイズを選びましょう。

▽ポイント②求める走行性能を考える

趣味中心でオフロード走行に特化したクルマが欲しい場合はクロスカントリーSUV、普段使いを中心で考えるならクロスオーバーSUVを選びましょう。

クロスオーバーSUVでも、現在は2WDと4WDを選べることが多いです。2WDの方が安価ですが、4WDの方がグリップ性能が高く、雪道などにも対応します。アウトドアに使う場合や、降雪の多い地域に住んでいる人は、4WD車を選ぶと良いでしょう。

▽ポイント③デザインを考える

SUVでは、エクストレイルやランドクルーザーのように力強さを押し出した印象のものや、CX-5やハリアーのように上品な印象に仕上げたものなど多くのデザインがあります。デザイン性が高いクルマだからこそ、自分好みのデザインを選びましょう。

ただし購入したクルマを「何年乗るつもりか」考えることも重要です。例えば新車を買って10年以上乗るつもりなら、将来的に好みが変わっている可能性もあります。

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