喫煙所から戻った人の匂いにイライラ…「タバコ吸う人と一緒に仕事したくない」女性事務員の訴えが話題 席替え、消臭剤…どう対策すべき?

黒川 裕生 黒川 裕生

「タバコを吸う人とは一緒に仕事をしたくない」

ある建設会社で、女性事務員からそう言われた取締役のもふもふライオンさん(@mofumofu_LION)の投稿がXで注目を集めています。その事務員は、喫煙所から戻ってきた人の服に残るタバコの匂いがどうしても気になり、イライラが止まらなくなるのだそう。もふもふライオンさんは事務員の言い分はもっともだと受け止めた上で、「パッと思いつく改善策」として「喫煙者は喫煙ルームから帰ってくる際に服を着替える」「事務所内の席替えを行なって、喫煙者と禁煙者の接触を極力避ける」「消臭剤を置いたり、換気徹底する」を挙げつつ、問題の根深さを痛感。「他の会社などはどう対応しているのだろう?」と解決の糸口を模索しています。

もふもふライオンさんは結婚を機に妻の実家が営む建設会社に入社。現在は取締役を務め、普段は財務や経営企画など、ほぼ経営全体を見ているそうです。

従業員は約80人で、70人ほどが現場職。喫煙者の匂いが問題になっているのは事務担当の10人ほどがいる事務所で、うち4割が喫煙者といいます。喫煙者の年齢は40〜50代で全て男性、そして全員が紙巻きタバコを吸っているとのこと。喫煙ルームは事務所とは別の場所にありますが、やはりあの「匂い」は非喫煙者にとっては不快でしかないですからね…。

投稿者に聞いた

もふもふライオンさんに聞きました。

—要望を伝えてきた事務員はどんな様子だったのでしょうか。

「弊社では定期的に従業員の面談を実施しており、その際、悩みごとなどを聞いたときに笑いながら言われました。ですので、そこまで深刻な感じではありません。経営者側から喫煙者になんとか言ってほしいとのことでした」

—喫煙者と非喫煙者の接触を避ける、といっても限界がありますよね。この問題について、あらためてどう考えますか。

「今回の投稿に対する反響で、世の中の喫煙者への風当たりの強さを感じました。私が所属する建設業界では、いまだに喫煙者が多く、Xのユーザーとはギャップがあるのがよくわかりました」

「とはいえ、建設業界は全体的に人手不足の状況なので、この世の中の流れを踏まえて対策を打たなければいけないという危機感を抱きました」

—どう対処しようと思っていますか?

「すぐできるのは席替えと消臭剤の設置ですね。ただし、弊社の事務所はそこまで広いわけでもないので、それが根本的な解決になるかというと難しいところです」

「また、喫煙者に『タバコを吸うな』『電子タバコにしろ』などと言うつもりはありません。タバコを吸う吸わない、種類の選択は社員の権限だと思っているからです」

寄せられる共感の声…「時代は変わった」

もふもふライオンさんの投稿には、

「新幹線で隣に座ってる人が喫煙ルームから帰ってきたとき臭いが辛かったので喫煙ルーム廃止の話聞いて朗報だなと。(略)いまタバコ吸ってると普通に採用にならん会社もある。時代が変わったのです」

「うちも小さい事務所なので外で吸ってきた方が臭いを纏って帰ってくると部屋の中がタバコ臭くてマスクしてます。ファブリーズしてくれるだけでだいぶやわらぎます!」

「喫煙者だったので非常に気持ちはわかる、、が吸わなくなったら本当に臭いキツイ!」

など、喫煙者、非喫煙者、元喫煙者、それぞれの立場から自身の体験談を含む反応が続々と寄せられています。中には厚労省の受動喫煙防止対策助成金制度など活用した対策も考えてはどうかという提案も散見されました。

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