先代3にゃんこが虹の橋へ お出迎えした保護猫が珍しい病気に…左前脚を失うも今は「なんでもできるように」

渡辺 陽 渡辺 陽

猫がいないと生きていけない

ありすちゃん(8歳・メス)は、道端にポツンと1匹でいたところを保護主に保護された。

大阪府在住のHさんは、無類の猫好き。ずっと猫と暮らしてきた。先代3にゃんこが全員亡くなってしまい、猫がいないと生きていけないので、次の子をお迎えしようと思っていたという。2015年10月25日、Hさんとありすちゃんは譲渡会で出会った。

「以前キジ白の男の子をとても可愛がっていたので、キジ白男子を探していました。動物病院に譲渡会のポスターが貼られていて、そのサイトにキジ白男子が出ると書いてあったので見に行きました。でも、その日はその子の体調の関係で不参加になっていたので、他の子たちを見ていたら、生後半年の割に小さくてとても可愛い子がいたのです。迷わずトライアルを申し込みました。」

人見知りから甘えん坊に。思わぬ病も乗り越えて

10月31日、ボランティアにありすちゃんを家に連れてきてもらいキャリーから出すと、テレビの後ろで固まってしまった。

「その後、ベッドの隙間に潜んでいたので、そっとしておきました。長期戦になるかと思いましたが、おやつを持って行ったら食べてくれて、そこからは一気に懐きました。」

その頃、テレビショッピング専門番組で『不思議の国のアリス』特集をしていた。ひらがなの方が可愛いと思い、アリスをひらがなにして『ありす』と名付けたそうだ。

ありすちゃんは甘えん坊だが、いつもつきまとうような感じではない。

「ぐいぐいくる子ではないので、甘えたい時でも同居猫に譲ってしまいます。おしゃべりでよく鳴き、お返事もできます。私がそばに行くと嬉しいようで、身体をくねくねします。それを私は『喜びの舞』と呼んでいます。」

迎えた当初は人見知りだったが、だんだん打ち解けて、今では誰か客人が来ても隠れないし、甘えることもあるという。

2023年、同居猫が癌になり闘病中だった時のこと。ありすちゃんはおかしな歩き方をするようになった。Hさんは、「関節炎かな…」と思い、動物病院に連れて行ったのだが軟骨肉腫と診断された。

「骨肉腫は猫には珍しい病気だそうです。その後大きな病院で検査し、左前脚を断脚。5日間入院しました。とても心配しましたが、ありすはみるみる回復し、なんでもできるようになりました。今では、断脚前と遜色ない動きをしています。再発の可能性があるため、定期検診を受けています。また東洋医学で体質改善もして、再発しないようにしようと思っています。」

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