「最近ツイていない」「何をやってもうまくいかない」といったことが続くと憂鬱になるものですが、科学的にその原因を証明することはできません。
不調傾向の原因をスピリチュアル的に「邪気をため込んでいるからだ」ととらえることはよくありますが、その「邪気とは何か」「邪気をはらうためにすべきこと」というのもまた、解説が難しいものです。
門外漢にはやや難しい邪気について、優しく解説しはらい方のメソッドをふんだんに紹介している一冊を見つけました。『新装版 自分でできる邪気ばらい』青龍・著(WAVE出版)です。
本書が指す邪気とは「良くない『気』」とのこと。しかし、この「気」とはなんなのかを理解しないと、邪気そのものも理解が難しそうです。
気とはエネルギー。良い気・悪い気双方がある
1日が終わり、次の日も、またその次の日も疲れが残ってしまうような時は、本来安らぐ場所であるはずの自宅に「良くない気」を持ち込んでいないか、考えてみましょう。
気とはエネルギーのようなもので、目には見えず感じることもむずかしいような微細な波動でできています。私たち人間自体もこのエネルギーの集合体なので、様々な気に触れたり近寄ったりすると、大なり小なり影響を受けてしまうのです。
そして私たちは毎日、会社や学校、買い物、外食などで様々な場所に行き、様々な人と会い、その度に様々な「気」をもらっています。
当然その中には、良い気もあれば悪い気「邪気」もあるわけです。
(中略)
家の中全体や、自分の部屋がなんとなく暗く感じられる、じめっとしていると感じる時は要注意です。邪気を溜め込まないために、毎朝家の全部の部屋の窓、特に長時間を過ごす寝室の窓を全開にして、空気を一気に入れ替えましょう。(本書より)
邪気邪念を受け取らないことが、真の「呪い返し」
本書ではその邪気を発する人の特徴や対応策についても数多く触れています。
まず、邪気を発する人は、以下のような人だとしています。
◆常にネガティブな人
◆他人を攻撃したり否定してばかりいる人
◆他人の不幸話やゴシップが好きな人
当然こういった人にはできるだけかかわらないほうが良いとしているわけですが、ときにいわれもない誹謗中傷を受けたり、悪意のある嫌がらせを受けた場合はどうすべきでしょうか。本書ではこう紹介しています。
相手が許せないあなたは、相手を「呪ってやりたい!」と思うかもしれませんね。イメージだけでも結構です。
(中略)
さて、ここで問題です。その悪意の念、邪気はどこに行くと思いますか?
郵便物が相手に届かなかった時や相手が受け取らなかった時、荷物は送り主に戻ってきますね。実は邪気も同じです。
そうです。その邪気は送り主であるあなたに帰ってくるのです。それも一度送ったものが折り返して来るので、遠心力がついてさらに強くなって返ってきます。
(中略)
知っておいてほしいのは、良い言葉や行動も3倍で返ってくるということです。
そうと知ったら、今まで以上に他人には良い言葉や思いやりのある行動で接したいと思いませんか。そして、邪気邪念は決して受け取らないことです。これこそ現代の「呪い返し」です。(本書より)
自己啓発・実用的な一冊
ここまではほんの一部で、本書にはさらに様々な場面での「邪気ばらい」や「良い気を引き込む」ためのアドバイスがいくつも紹介されています。
本書の担当編集者と著者の青龍さんに聞きました。
「最初の刊行では2016年の発刊以来6刷と、多くの方に愛されてまいりましたが、より本の中身に沿った新たな読者層の方々に本書をお手に取っていただきたく、2023年に新装版を制作することにいたしました。自己啓発や実用書にも近しい部分も多いので、ぜひ多くの方に本書をご活用いただけましたら幸いです」(担当編集者)
「今の世の中、生きづらさを感じたり、窮屈さを感じたりすることが多々あるかと思います。諦めを感じたとき、そこには必ず希望の光があります。あなたの現状がどうであれ、邪気をはらい運気上昇へと導かれます。私は目の前に見えませんが、ここから先の自分を変える一歩を心地よく踏み出せるよう寄り添っています。この本は、ココロとカラダの最強のお守りになることでしょう」(著者)
穏やかで楽しく過ごすための教科書としても読むことができる同書、ぜひ手にとってみてください。