昨今では、中学受験をさせる家庭が増加傾向にあると聞きます。そこで、小学生の子どもを持つ保護者108人を対象に「お子さまの塾・学習環境」に関するアンケートを実施したところ、学校外での勉強として、4割弱の人が「学習塾・公文」を利用していることが分かりました。また、塾に通っている理由については、「学校の授業だけでは不安だから」が最多となったそうです。
無料メーリングリストサービス『らくらく連絡網』を提供している株式会社イオレ(東京都中央区)が、同サービスのユーザーを対象として、2023年12月~2024年1月の期間にインターネットで実施した調査です。
まず、学校外での勉強に関して、「活用している習い事やツール」を複数回答で答えてもらったところ、「学習塾・公文」(38.9%)が最多となったほか、「参考書やワーク」(26.9%)、「学童」(24.1%)といった回答が上位に挙げられました。
また、これらに関する「月額費用」については、「5000円未満」(41.7%)と「1万円~2万円」(21.3%)が上位を占める結果となっています。
さらに、「子どもが塾に通っている」と回答した人に「塾に通う頻度」を教えてもらったところ、「週に2日」(50.0%)や「週に1日」(31.0%)などに回答が集まりました。
なお、「塾の授業形態」については、「集団指導」(52.4%)や「自習・自立学習指導」(28.6%)、「個別指導」(14.3%)などが上位に挙げられた一方で、「オンライン指導」は2.4%にとどまりました。
続けて、「現在の塾に決めた決め手」を複数回答で答えてもらったところ、「自宅からの距離や交通の便が良かった」(59.5%)、「子どもが気に入った」(31.0%)などに回答が集まったほか、「その他」(11.9%)の回答では「他の習い事と曜日を調整する必要があった」「子どもの学力に合っているレベルの塾を選んだ」といった意見もみられました。
なお、「塾に通っている理由」としては「学校の授業だけでは不安だから」(52.4%)がダントツとなっています。
さらに、「転塾の検討」については、「検討している」が28.6%、「すでに転塾した」が11.9%という結果になりました。ちなみに「転塾の理由」として最も多かったのは「受験に特化した塾に切り替えるため」であり、転塾を検討している人の23.5%は転塾の時期として「中学以降で考えている」と答えています。
他方、「子どもは塾に通っていない」と答えた人にその理由を複数回答可で答えてもらったところ、「勉強以外の習い事や遊びに時間を使ってほしい」(39.4%)、「まだ通わせる時期ではない」「金銭的に余裕がない」(いずれも33.3%)といった回答が挙げられました。