ファミコンが発売された1983年から1990年代にかけて、街には多くの中古ゲームショップが存在していました。筆者も小学生から高校生のころには、お小遣いを握りしめて目当てのゲームソフトを求めていくつものショップを見て回ったものです。そこで手に入れた中古ゲームソフトによくある3つの“あるある”を紹介します。
中古ゲームソフトにまつわる代表的な“あるある”といえば「前の持ち主のセーブデータが気になる」でしょう。ファミコンやスーパーファミコンなどのゲームソフトは、セーブデータが各ソフト内に保存されているため、前の持ち主か買い取ったショップがデータを削除しない限り、セーブデータごと購入できます。筆者は中古ゲームに残っていたデータでキャラクターに付けられた名前を見て、前の持ち主がどんな人か想像するのを楽しんでいました。
SNS上では「キャラにサザエさんの登場人物の名前が付いてる。どんな人選よ」「主人公の名前が桜木花道だった…世代がわかる」など、筆者と同様の楽しみ方をしている人の声が散見されます。
また「購入した中古ゲームソフトに名前が書かれていた」というのも“あるある”ではないでしょうか。買ったばかりの中古ゲームソフトの箱を空けたら、ソフトの裏側に知らない人の名前が書いてあって驚いた記憶があります。
買った中古ゲームソフトに名前が書かれていた時のリアルな気持ちはSNS上でも多くあがっていました。例えば「名前の書いてあるソフトを手に入れたけど、偶然にも見覚えのある名前だった」「名前を書くほど大切にしていたなら売るなよ」など、筆者だけでなく多くの人が共感できるものも少なくないでしょう。ちなみに名前が書かれているのはほとんどゲームソフトの裏側でした。これも“あるある”といえるかもしれません。
その他、ディスクシステムの中古ソフトでは「ゲームのラベルと中身が違う」というディスクシステムならではの“あるある”があります。ディスクシステムのソフトは玩具店やファミコンショップに設置されたディスクライターで別のソフトに書き換えることができます。書き換えられたソフトも中古ゲームショップで扱われていたため、ラベルを見ただけで購入して失敗することが多かったです。
実際に「中古の悪魔城ドラキュラを買って起動させたらゴルフだった…」という失敗談を語る人の声や「中古のディスクシステムのソフトを買う時は注意しよう!ラベルと中身が違うことはよくあるぞ」と注意喚起する人の声など、SNS上で多くあがっています。
現代ではゲームをネット上でダウンロードして遊べるようになったため、中古ゲームの“あるある”を体験する人は少なくなってきています。現在ではあまり体験できない昔のゲームならではの“あるある”を楽しむためにもファミコンやスーパーファミコン、ディスクシステムなどの中古ゲームを買ってみるのも面白いのではないでしょうか。