鬼太郎が出てきそう…朽ち果て幽玄な「鬼太郎の家」 「戦前はこんな家多かった」

中将 タカノリ 中将 タカノリ

なんともリアルに再現された「鬼太郎の家」がSNS上で大きな注目を集めている。

「むかし江戸東京たてもの園に墓場鬼太郎の家が期間限定で存在していたんだけど言われないとわからなくて趣があったよ」と件の鬼太郎の家を紹介したのはみりんさん(@gyocho)。

江戸東京たてもの園(東京都小金井市)と言えば歴史、文化的に重要なさまざまな建造物を復元、再現した施設。その中にまさか鬼太郎の家も存在していたとは。

今回の投稿に対し、SNSユーザー達からは

「こんな面白そうなのが…ニンゲンが住むにはとても寒そうだなぁ〜」
「幽霊族すら死んでたのでだいぶ住みづらい家なんだろうなあ」
「戦前はこういう家多かったって死んだじいちゃんが言ってた」

など数々の驚きの声が寄せられている。

投稿者さんに聞いた

みりんさんに話を聞いた。

ーーこのお写真はいつ撮影されたものでしょうか?

みりん:2007年4月に撮影したものです。鬼太郎の家は2004年に江戸東京たてもの園で開催されたイベントに合わせ建造されたものでした。当時もインターネットやクチコミで評判になり、イベント終了後も数年保存され残されていたようです。

ーーみりんさんが鬼太郎の家をご覧になったのは。

みりん:江戸東京たてもの園さんでは、夏に恒例の夜間公開イベントが開催されているのですが、2004年当時は水木しげる先生の作品展示や妖怪コラボ等の企画がありました。初めて鬼太郎の家を観たのはこの夜間開園イベントに参加した時でした。

ーー夜間ですとよりいっそう雰囲気がありますね。

みりん:周囲にほとんど灯りのない林エリアの中、ひっそりとたたずむこの家は本当に何かが潜んでいそうで、案内の看板がなければ怖くて近づく気になりませんでした。すぐ近くの木の枝で蝉が羽化していたのも幽玄すぎて雰囲気満点でした。

ーー家の中は見ることができたのでしょうか?

みりん:写真を拡大していただくとわかるように「立ち入り禁止」の表示があり、ロープが張られているので内部は見られませんでした。

ーー投稿が反響を呼びました。

みりん:ちょうど今公開されているゲゲゲの鬼太郎新作映画(※取材時)が大人気になっていることもあってか、たくさんの方がご覧になっていますね。違和感なく朽ちかけた小屋を再現する技術への関心や「こういう家は確かに存在する」というリアルな感想が伝わってきます。

◇ ◇

江戸東京たてもの園によると、「墓場鬼太郎の家」は2004年7月21日から同年9月5日に開催されていた特別展「水木しげるの妖怪道五十三次―妖怪と遊ぼう展」のために再現されたとのこと。今後、ふたたび展示される予定はないそうだ。

そのインパクトから多くの人の心に生き続ける墓場鬼太郎の家。いつか再びその姿を見せてほしい。

みりんさん関連情報
Xアカウント:https://x.com/gyocho

江戸東京たてもの園施設概要
所在地:東京都小金井市桜町3-7-1(都立小金井公園内)
公式ホームページ:https://www.tatemonoen.jp/

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