倉庫で鳴いていた子猫兄弟
おもちちゃん(5歳・オス)、ちくわちゃん(メス)、ぽんず(メス)ちゃんは兄弟猫。2018年5月のゴールデンウィークに保護された。
東京都在住のAさんは、2018年5月に同窓会に参加するため、愛知県の実家に帰省した。同窓会に出席しなかった友人に会うために友人宅に行き、友人家族と庭で談笑していたら、猫の鳴き声が聞こえたという。
「敷地内の倉庫を探してみると、4匹の子猫がいました。生後約1ヶ月ほどで、2018春生まれだと思います。保護した5月6日を誕生日にしました」
Aさんは幼少期に犬を飼っていて、大人になってからも動物と一緒に暮らしたいとは考えていた。ただ、ペットショップの存在には疑問を感じていたため、生体をペットショップから購入しようとは思わなかった。
「お迎え自体は考えていたため、保護犬猫の里親募集を見ていた矢先、子猫たちに出会いました」
人生が180度変わった
Aさんは、当初、4匹の子猫を保護した。
「今、我が家にいる3匹は、保護当時も比較的元気でした。猫風邪で目や鼻がぐしゅぐしゅ、見た目的にはややボロボロ感があったものの、ミルクもよく飲み、よく鳴き、迎えた日から今日までずっと元気でいてくれています。もう1匹いた子は保護した時点でミルクも飲まず、ほとんど動かず亡くなってしまいました」
当初は1匹しか飼えないだろうと考えていたので、グレーの子だけ「ちくわちゃん」と名付けた。地元の豊橋で保護したこともあり、豊橋名産ヤマサのちくわにちなんでいる。
「後々3匹全頭飼おうと決めた際、響きの可愛い食材の名前をそれぞれの顔付きの印象からフィーリングで決めたのがおもちとぽんずです(笑)。子どもの頃に飼っていた犬の名前がぷりんだったので、食べ物3文字シリーズにすることは初めから決めていました」
おもちちゃんは本当に優しい子で、預かりの猫の面倒をいつもみてくれる。猫用の水を用意してあるのに、気付くといつもAさんのコップから白湯を飲んでいる。
ちくわちゃんは、天真爛漫で一番ベタベタな甘えん坊。腕枕が大好きで、毎日Aさんの腕の中で寝ている。半分は犬でできていると思うほど犬っぽく、おもちゃをくわえて持ってきては遊んでアピールし、投げると走って取りに行く。
ぽんずちゃんは、子猫の頃から3歳くらいまでは、ツンデレを通り越してヤンデレな性格をしていたが、ここ2年くらいは自我が強すぎて手を焼いているという。おもちちゃんやちくわちゃんがAさんの腕枕で寝ていると、ヤキモチを妬いて攻撃してくる。
3匹を迎える前は、かなり刹那的な人生を送っていたというAさん。3匹を迎えた以上は、猫生に対する責任を果たしたいと考えたので、まずは自分の人生の基盤をしっかり作ることが先決だと思いかなり頑張ったそうだ。
「この子たちがいなければ、今生きていたかどうか。本当に人生180度変わりました。これはいつも言っていることなのですが、うちの猫たちは本当に招き猫だなと!家族も、私が3匹を保護して本当に良かったと思っていると思います」