車(ブレーキ)のキーキー音がする…要因と対処法
車のキーキー音は、安全に関わるブレーキの異音のため不満・不安に感じられる方が非常に多いです。「キーキー音」の原因の多くは「ブレーキ残量の低下」「ブレーキ鳴き」「ブレーキの引きずり」の3つのパターンに主に絞られます。
▽ブレーキ残量の低下時の対処法
ブレーキパッドの残量が減ることによってキーキー音が発生します。この場合は、ブレーキパッド交換時期のサインなので、新品に部品交換することでキーキー音は改善されます。
一部の車には、ブレーキパッド残量の低下をドライバーに知らせる「ウェアインジケーター」という機能があります。
機械式のウェアインジケーターはパッド残量の低下に伴い、取り付けられた金具がブレーキローターに接触します。金属のローターに金具が擦れるときの音でキーキー音が鳴ります。
▽微振動や錆が原因の時の対処法
ウェアインジケーター以外にもキーキー音が発生する原因はあります。
ブレーキパッドとブレーキローターの接触時に発生する微振動や、ローターやパッド表面に付着した錆などがキーキー音の原因になります。
対処法としては以下のような方法がありますが、DIYでするには危険が伴うので、整備工場に依頼することをおすすめします。
・鳴き止めグリスをパッドに塗布
・パッドグリスをシムなどに塗布
・パッドの面取り、角を落とす
また、一時的にブレーキに小石などの異物が噛み込んで、キーキー音の原因になっていることもあります。この場合は異物さえ取り除けば、異音は解消されます。異物が原因でローターに線傷などがないか確認してみましょう。
▽ブレーキの引きずりが原因の時の対処法
ブレーキが引きずることで、加減速に関わらず常にブレーキが掛かっている異常な状態になり、キーキー音の発生につながります。ブレーキの引きずりで考えられる要因はおおむね以下の2つです。
・キャリパーのスライドピン固着、または渋り
・キャリパーピストンの固着、または渋り
一時しのぎ的な対処をすることは困難なので、整備工場に修理を依頼することになります。ブレーキ関連の不具合は危険な状態が考えられるので、早急に整備工場で車を診てもらいましょう。