夫「自分で家を作る!」→窓ゆがみ、床には隙間…「味が出たね」「いや失敗だよ!」夫を信じた私がバカでした…

中瀬 えみ 中瀬 えみ

作ってるっていうか壊してる……

セルフビルドの解説本を買い込み、SNSでいろいろなセルフビルド体験者の記録を読んでやる気満々のBさんは「躯体以外は全部イチからやり直そうと思う!」と宣言。片っ端から設備や壁を解体していきます。

はじめのうちはどんなことをするのか気になったAさんも週末には顔を出して片付けの手伝いをしていましたが「あっ、これはとっちゃいけなかった……?」「わあ窓の桟がゆがんだ!」などの声を聞くたびに怖くなってきました。

それは「味がある」じゃなくて失敗です(怒)

それでもゆっくりと作業は進み、壁や床も少しずつ新しくなっていきます。しかし、いくら時間をかけてじっくり取り組むといってもそこは素人仕事、なかなか思った通りには行きません。

フローリングは隙間があき、漆喰風のぬりかべはあちこち凸凹があり、キッチンのタイルはゆがんで斜めに……。「いやあこういうのがセルフビルドの味だよね!!」懲りないBさんに思わず「いやそれは失敗レベルだからやり直して?」と言って“険悪ムード”になったことは1度や2度ではないそうです。

何でもかんでも貰い物やゴミですまそうとしないで

「ローンを組まずに家を建てる」と宣言したせいか、とにかくお金を使わない方向で考えるBさん。

「まだ替えて5年の畳をフローリングにする知りあいがいるから畳もらってくる」「ラーメン屋が閉業するらしい。キッチンの作業スペースにステンレスの棚をもらってこようかな」「発注ミスして余ってるタイル安く譲ってもらえる!色は選べないけど」……などなど、お金をかけないDIYに振り切っているそうです。

「トータルバランスというか、コーディネートっていう概念を無視している気がするんですよね」……確かに、その可能性は否定できません。

いつできるの?「一生かけてつくるんだよ!」もう限界!!

実はAさん&Bさん夫妻の家づくりはまだ現在進行形。現在は社宅扱いの借り上げ住宅にお住まいですが、来年には家賃補助の負担額が上がる予定。しかし、正直なところセルフビルドは週末にBさんが一人で細々と取り組んでいるため、まだまだ人の住める状態にはなっていないそうです。

「いつ引っ越しができそうなの?」と尋ねたAさんに「引っ越そうと思えばいつでも引っ越せるよ!とりあえず一部屋は床も貼ってるし、トイレはあるから!DIYはね、一生かけて家に手を入れていくからこそ楽しいんだから!一生未完成だね!!」と明るく答えるBさん。

満足のいくマイホームが建ったら、またあらためてお話を伺わせていただく予定です……。

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