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「夏の虫の数がすごく、蚊の数が異常」「病気になったときにとたんに不自由を感じる」 憧れだった田舎暮らしに現実あれこれ

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田舎暮らしに憧れて移住を検討している人が多いのではないでしょうか。しかし実際に住んでみると、想像とは異なる現実に直面するケースも少なくありません。不動産買取サービス「訳あり物件買取プロ」を運営する株式会社AlbaLinkが実施したアンケート調査では、移住経験者の35.8%が「交通の便の悪さ」を最も大変なこととして挙げており、都市部との生活環境の違いに戸惑う声が数多く集まりました。

この調査は、田舎への移住経験がある全国の男女458人(女性275人・男性183人)を対象に、2026年3月にインターネット上で実施したものです。回答者の年代は20代〜60代以上と幅広く、田舎暮らしのリアルな実態が浮き彫りになりました。

田舎暮らしで大変なことランキング

まず、「実際に移住してわかった田舎暮らしで大変なこと」を聞いたところ、1位は「交通の便の悪さ(35.8%)」でした。次いで、2位「人間関係の煩わしさ(29.7%)」、3位「商業施設の少なさ(21.2%)」となり後に続きます。

1位:交通の便の悪さ(35.8%)
・交通の便が悪く、車が必須になった(20代・男性)
・とにかく交通が不便。バスは1日数本で、タクシーも遠くてなかなか来ない。電車は残業すると30分以上待ちは当たり前。車を運転できる人しか住めない(30代・女性)
・車がなくて、行動範囲が狭くなった。電車やバスの本数がとても少なくて、移住当初は慣れなかった(60代以上・女性)

2位:人間関係の煩わしさ(29.7%)

・噂話が近隣に伝わりやすい点。ありもしない話が地区全体に広がり、冷たい目で見られることが何度かあった(20代・男性)
・地域の行事と、地域の人との距離の近さです。こんなに他人と密接に関わることになるとは思っていなかったので、なかなか辛いものがありました(30代・女性)
・近隣住人との相性は大事だなと感じます。敷地内につかつかと入ってきて「子どもは今後産む予定なのか」とかプライベートなことを悪気もなく聞いてきます。何らかのハラスメントに属しそうな内容のことで、はじめは戸惑いが大きかったです。敵意があるわけではなく仲良くしようとしているのですが、気になる人はいるんじゃないでしょうか(40代・女性)

3位:商業施設の少なさ(21.2%)

・近くのスーパーまで歩いて30分近くかかる(20代・男性)
・北海道のド田舎に移住して、大きめのスーパーに行くために車で40分走ることが大変でした。毎週買い出しに行くだけでも労力を使います(30代・男性)
・コンビニなど24時間空いてる店が徒歩圏内にないこと(40代・女性)

4位:想定以上の寒さ(10.7%)

・東京から那須に移住し、冬の寒さに苦労しました。冬は強風と降雪で屋外はもちろん屋内も寒く、暖房器具や防寒具を何個も買い足しました。(30代・男性)
・山の上にポツンとある1軒家に移住したので、夏は涼しくていいけど冬は相当寒い(40代・男性)
・冬の寒さが想像以上で、暖房をいくら強くしても家全体が冷え、外出も億劫になりました(60代以上・女性)

5位:雪の量(10.3%)

・雪かきです。移住前は『雪景色いいな!』くらいに思ってたんですが、実際は毎朝6時から30分かけて車を掘り出す日々で、体力的にも精神的にもきつかった。大雪の翌日は屋根からも落とす必要があるので、想像以上の重労働でした(30代・男性)
・大雪。毎日のように危険を感じた。重さで屋根から滑り落ちてくる雪。溶けて凍った雪で転倒の危険。雪で視界が遮られて車から歩行者が見えない。朝雪かきしても、半日でまた積もることも普通にある(40代・女性)
・雪に慣れていませんでしたので、雪が多すぎて出かけられない日があり困りました(50代・女性)

6位:医療機関の少なさ(5.5%)

・離島に移住したとき、診療所しかなかったので病院に通うのに片道1時間弱を往復し、4千円弱の船代がかかった(40代・女性)
・小児科が近くにないため、長男が2歳で初めて熱性けいれんを起こしたときは、慌ててしまい消防署に駆け込み助けを求めました(40代・女性)
・普段の生活では何の不自由も感じないのですが、病気になったときにとたんに不自由を感じます。風邪やインフルエンザは対応できるのですが、眼科・耳鼻科・内視鏡検査など専門的な外来は月に1度の開設か、となりの大きな町まで行かないと受診できません(50代・男性)

7位:虫の多さ(4.8%)

・夏の虫の数がすごく、家の中にまで入ってくる。とくに蚊の数が異常(20代・女性)
・とくにムカデが部屋の中に突然出てくることです。気持ち悪くていまだに慣れません(50代・男性)

田舎暮らしの家で感じた不満TOP5

続いて、「田舎暮らしの家で最も不満に感じたこと」を尋ねたところ、最も多かったのは「虫の侵入(44.8%)」で、4割以上の票を集めました。以下、「断熱性の悪さ(22.5%)」「庭の管理(14.0%)」「築年数の古さ(5.0%)」「動物の侵入(3.1%)」と続きます。

1位:虫の侵入(44.8%)
・虫が多く、灯りが少ないため、灯りにかなり虫が集中してしまう(20代・男性)
・虫が多い。どんだけ虫対策しても、かならず家に入ってきます。虫が苦手な人は無理です(30代・男性)

2位:断熱性の悪さ(22.5%)
・戸建て賃貸に住んでいます。不満は東北地方なのに断熱性がまったくないことです。窓が多いのにすべて1枚ガラス。玄関もガラスが入っており、勝手口もあるので、玄関やキッチンなど暖房設備が行き届かない場所は極寒です(30代・女性)
・マンションにしておけばよかったと今でも思います。借家の一軒家を選んだんですが、冬の寒さが尋常じゃなくて。隙間風が入るし、床が冷えるし、暖房費が毎月えげつない金額になりました(30代・男性)

3位:庭の管理(14.0%)
・田舎なので土地が広いから、庭の管理が大変(20代・女性)
・一戸建てが主流なので賃貸の一戸建てにしたのですが、土地が広く庭も借主管理なため、雑草取りや春先の虫の対策など、想像以上にお金がかかる。仕事をしながらだと、広い庭の草むしりや植木の剪定がおろそかになりがち(40代・女性)

4位:築年数の古さ(5.0%)
・若い人が移住してこないので古い物件ばかりで、水回りなどの経年劣化がキツかったです(20代・女性)

5位:動物の侵入(3.1%)
・シカが敷地内に侵入し、庭の木の若芽を食べつくしたり糞をまき散らしたりするのがとても困った。シカはでかいので追い払おうにも怖い(20代・女性)

移住前に準備すべきことは?

最後に、移住前にもっと時間をかけて準備すべきだったこととして最も多かった回答は「念入りな情報収集(31.9%)」で、次いで「お試しでの移住(26.4%)」、「資金の準備(14.0%)」が続きました。

・近所付き合いの距離感や地域の慣習について、情報を集めておけばよかった。冬の時期に何度か滞在し、生活の大変さを確認しておくべきだった(20代・男性)
・ある程度の資金を持つように準備します。「田舎は安く生活できる」と言われますが、車などの購入費用がかかるので、初期投資費用にお金がかかりました(30代・男性)
・「必ずあると信じてたものがなかった」が意外とたくさんあるので、一度体験移住は必須だと思います(40代・女性)
・もう少し時間をかけて不動産を探したい。自宅だけでなく、周囲の土地の管理状態などもちゃんと調べたほうがいいと思うので(50代・女性)

◇  ◇

今回の調査から、田舎暮らしの大変さは大きく「生活インフラの不便さ」「地域コミュニティとの関わり」「気候・自然環境の厳しさ」の3つに集約されることがわかりました。交通アクセスや自然との近さといった点は移住前からある程度想定できるものの、実際に生活してみると「想定以上だった」と感じる人が多いのも事実です。

こうした現実を踏まえると、田舎移住を成功させるためには、イメージだけで決断せず、体験移住や綿密な情報収集を通じて具体的な生活をシミュレーションしておくことが何より重要と言えます。憧れの田舎暮らしを後悔のないものにするために、事前の準備にしっかりと時間をかけることをおすすめします。

【出典】
事故物件・空き家の売却は訳あり物件買取プロ
https://wakearipro.com/difficulties-of-rural-life/
https://wakearipro.com/

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