10代・現役高校生を対象としたマーケティング情報サイト「ワカモノリサーチ」を運営する株式会社ワカモノリサーチが行ったアンケート調査で、回答者の53.5%が「ムサコ=武蔵小杉」と答えていることが明らかになりました。
この調査は、「ムサコ」という略語を知っている全国の15歳〜19歳の若者(男女)101名を対象に、2026年1月から2月にかけてインターネットリサーチとして実施されました。
「ムサコ」と略されるのはどこ?
日本各地には略される地名が数多く存在します。秋葉原「アキバ」、池袋「ブクロ」、下北沢「シモキタ」と呼ぶように、首都圏でも親しみを込めた略称が広く使われています。
そのなかで近年ひそかに物議を醸しているのが「ムサコ問題」です。「ムサコ」と略されている街として主に挙げられるのは、以下の3つです。
・神奈川県川崎市の「武蔵小杉」
・東京都品川区の「武蔵小山」
・東京都小金井市の「武蔵小金井」
これらの街は同じ「ムサコ」という略称で呼ばれていることから、"いったいどこが真のムサコなのか"をめぐる議論が生まれています。
半数以上が「武蔵小杉」を選んだ理由
「あなたにとってムサコといえばどこですか?」と尋ねたところ、最多が「武蔵小杉」(53.5%)、続いて「武蔵小金井」(34.7%)、「武蔵小山」(11.9%)という結果になりました。
武蔵小杉と回答した理由は、瞬時に思い浮かぶことが多いようです。
・「パッと思いつきました」
・「最初に思いついた」
・「聞いたことがあるから」
武蔵小杉駅は1日の利用者数が40万人を超える大規模なターミナル駅。相互直通運転を含め13路線が乗り入れています。首都圏に住む若者であれば、自然と目にする機会も多く、名前が脳裏に刻まれやすい環境にあると言えます。
また、他の2つの街を知らないことも理由のひとつとなっていました。
・「武蔵小山と武蔵小金井は聞いたことがないから」
・「武蔵小杉以外知らないから」
さらに、テレビ番組やSNSで武蔵小杉が話題になる機会が多いことも、その知名度の高さを後押ししていると考えられます。
加えて、実際に住んでいたり通学で利用したりしている若者や、友人の家が近いといった身近な理由も多く見られました。
・「よく行くから」
・「よく使う駅だから」
・「過去に住んでいた場所から近く、訪れることが多かったから」
・「友達が住んでいるから」
そして、実際に武蔵小杉を生活圏として利用している若者が、自然と「ムサコ=武蔵小杉」と結びつけていることが以下の声からわかります。
・「親がそう言ってたから」
・「友だちが武蔵小杉をムサコって言ってた」
身近な人の言葉がそのままイメージの形成に影響していることもうかがえます。生活圏や周囲の人からの影響が、「ムサコ=武蔵小杉」という認識を自然に定着させていると言えるでしょう。
武蔵小金井は34.7%、武蔵小山は11.9%
武蔵小杉に次いで多かったのが「武蔵小金井」で34.7%でした。こちらも、実際に利用している若者や身近に利用者がいる若者からの回答が中心でした。
・「いつも通っているから」
・「高校が武蔵小金井にありみんなムサコって呼んでるから」
・「中央線の駅」
JR中央線の沿線に住む若者にとっては「ムサコ=武蔵小金井」が日常的な呼び方になっており、その界隈での使用は自然なものとなっているようです。なかには「1番武蔵って感じの名前ですよね」という、語感の硬さが「武蔵」という言葉にフィットするという個性的な意見もありました。
一方で、最もムサコのイメージが薄かったのが「武蔵小山」で11.9%にとどまりました。
・「武蔵小山駅しか使ったことがない」
・「武蔵小山の近所に住んでるから馴染みがある」
武蔵小山と回答した若者はほぼ全員がその地域に住んでいるか利用している人で、首都圏以外からの回答はほぼ皆無でした。
東京最長のアーケード商店街があったり、近年の駅前再開発で注目を集めたりしているものの、全国的な知名度はまだ高くないことが浮き彫りとなりました。
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今回の調査からは、全国的な知名度と実際の利用体験の両面で、武蔵小杉が「ムサコ」の代名詞として最も強いイメージを持たれていることがわかりました。しかし、だからといって武蔵小山や武蔵小金井が「ムサコ」と呼ばれなくなるわけではありません。それぞれの地域に根ざした若者が、それぞれの「ムサコ」を持ち続けている現状がある以上、この議論に決着がつく日はまだ遠そうです。
【出典】
ワカモノリサーチ
https://wakamono-research.co.jp/media/