街中で見つけた「ヒシタンク」の画像をX(旧Twitter)でポストすると、レアものの「ヒシタンク」のプラモデルがもらえる「見つけて ヒシタンクキャンペーン」という企画が進行中。他社のタンクでは正解とならず、必ず「ヒシタンク」でなければならない。これはどのようなキャンペーンなのか、企画した三菱ケミカルインフラテック株式会社業務部購買・業務支援グループの担当者に聞いた。
ヒシタンクの写真を撮り、公式Xをフォローして投稿するだけ
「ヒシタンク」とは、三菱ケミカルインフラテックが、おもに飲料水を貯蔵するためのタンクとして開発した受水槽のことで、三菱の「ヒシ」と「タンク」を合わせて「ヒシタンク」と呼ばれる。
受水槽は集合住宅や事業所などに設置されるが、表から目立たない場所にあるため、日ごろはほとんど意識されることがない。しかしライフラインとして重要な設備である「ヒシタンク」を、少しでも多くの人に知ってほしいという。そんな広報活動の一環として始めた企画が「見つけて ヒシタンクキャンペーン」なのだ。
「ダムやエアコンの室外機のマニアがいるように、タンクのマニアもいるのではないか」
そんな発想でキャンペーンを始めてみたら、タンクの画像が多く投稿されたという。
11月1日からスタートしている同キャンペーンは、街中で見かけた同社製品「ヒシタンク」を写真に撮り、Xで「ひ し た ん く【公式】」をフォローし、「#ヒシタンク」をつけてポストするだけ。間違いなく「ヒシタンク」なら「ヒシタンク」のプラモデル(非売品)がもらえる。
タンクはパネルを組み合わせたシンプルな構造だけに、プラモデルもシンプルな造形になるが、プラモデルメーカーに製作を依頼し細部の再現にまでこだわったという。
取材した時点での応募総数は約150件、正解率は約80%とのこと。写真が遠かったり不鮮明だったりして判別できない場合も正解とは認められないため、再チャレンジを促すそうだ。
どこでヒシタンクを見分けるのか…
「ヒシタンク」と他社製品との見分け方を聞いた。
「タンクのパネルの真ん中に、角丸の四角模様が付いています」
このデザインは意匠登録されているため、他社製品には付いていないそうだ。また、タンクまで遠く、角丸の四角模様が判別しづらい場合にはハシゴの形が目印になるという。
「ハシゴの上端が、ハの字を描くように、広く開くような形状になっています」
「ヒシタンク」には白色のガラス繊維強化プラスチック(FRP)製とステンレス製がある。ステンレス製はパネルで区別できないそうで、ハシゴの形で判別してくださいとのこと。
それならばと、筆者も「ヒシタンク」を探すことにした。