「救急車のサイレンを鳴らさないで」→東京消防庁「ご要望にお応えすることはできません」 SNS賛同「どんな立場の人がそんなこと言うんだ」

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119番通報が増えていることを受け、東京消防庁は公式Xアカウント(@Tokyo_Fire_D)で「『救急車のサイレンを鳴らさないで』というご要望にお応えすることはできません。」と投稿しました。「出動する救急車は緊急車両で、必ずサイレンを鳴らす必要があります。」と理解を求めています。

「ピーポー」と音を鳴らす救急車や赤いランプが光るパトカーなど緊急を要する業務に利用される車は道路交通法で「緊急自動車」と位置づけられています。一刻も早く現場にたどり着く必要があり、急いで向かっていることを周りの人や車に知らせる必要があります。サイレンの音の大きさは「その自動車の前方20メートルの位置において90デシベル以上120デシベル以下であること」と同法に定められています。

国内のピーポーサイレンは1969年の神戸市消防局の全救急車導入が始まりです。その後、窓を密閉する車が増え、運転手の耳に届かないというケースに対応するため、接近時にウー音を使えるように。道を譲ってくれた人に好印象を持ってもらいたいという自治体の意向を受け「ご協力ありがとうございます」の声も。訪日外国人が増え、観光地の京都などでは英語、中国語、韓国語の3カ国の音声を導入するなど、救急車のサイレンは変化を重ねています。

意思表明ともいえる東京消防庁の投稿に、Xでは「消防署員の方々には感謝しかありません。 サイレン鳴らすな、など論外。このサイレンの方々のお陰でどれだけの命が救われていることか」「救急車のサイレンを鳴らさないで!?どんな立場の人がそんな事言うんだろ。救急隊だって目的地近くが閑静な住宅街なら着く前にサイレン消すし努力されてますよ」「昔、自転車で友人の家に遊びに行った帰りに事故に遭い、救急車のサイレンの音を聞いて安心した記憶があります」「むしろ鳴らしてくれないと気づかなくて道譲れないやん」などサイレンを鳴らすことへの理解を示す声が多数寄せられています。

投稿では続けて「不要不急の電話については、最後までお話を聞かずに切断する場合があります。他の緊急通報を優先するための措置ですので、ご理解をお願いします」との呼び掛けもしてます。

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