社内の飲み会にまつわるマナーがSNS上で賛否両論を巻き起こしています。年上の人に飲食代をおごってもらったら、その場はもちろん、翌朝一番にもお礼を伝えに行くべきーーというもの。これに対し、ネット上ではさまざまな意見が噴出しています。
プロの意見「お礼にデメリットはない」
ことの発端は、SNSユーザーShikiさん(@Nanaya_Shiki_)による投稿でした。
「老害意見かも知れないけど、若い方は飲み会で年上の方に奢って貰ったら翌日の朝一番で対面でお礼言いに行ったほうがいいと思います 翌日テレワークならLINEWORKSやSlackでもいいと思う 主語が大きいかもだけど、最近の20代は何も言わないのでびっくりするとのことでした」(2023年10月16日の投稿から引用)
「朝一番でなくても、お礼は伝えるべきでしょう」。こう話すのは、NPO法人「日本サービスマナー協会」(本部・東京都中央区、大阪市中央区)プロフェッショナルマナー講師の生駒佐和子さん。生駒さん自身、大手銀行や大手旅行会社での勤務経験があり、現在はビジネスマナーのプロとして、数多くのマナー講座などで指導する立場にいます。
生駒さんは、お礼を伝えることにデメリットはないと言い、「お礼は相手の気分を上げ、『また一緒に』と思わせる印象や心を共有するコミュニケーションになります」とし、「対面やメールでのあいさつに、感謝の言葉をプラスすればよいでしょう」としました。
一方で「何度もくどい」「その場で言ってるし」の声も
飲み会翌朝のお礼は必要か、不要か。SNS上では次のような声が上がっています。必要派、不要派それぞれの意見を紹介します。
【必要派】「若いときに『飲み会の翌朝はお礼を言いに行くように』と先輩たちに教え込まれた」「私も若い頃は朝一番でお礼を言うようにしつけられた」「お礼を言うだけで好感度が上がるのに」「お礼を言える人には仕事も任せようと思える」「処世術の一つだからあいさつしておいて損はない」など。
【不要派】「帰るときにお礼を伝えているのになぜ翌朝まで?」「その場でお礼言ってるし」「翌日のお礼はいらないでしょ」「何度も言うのくどくない?」など。
中には「おじさんたちの方が『一緒に飲んでくれてありがとう』とお礼を言ってくるべき」「そもそも飲み会に誘わないで」といった辛辣な声もありました。
皆さんはどう思いますか。