「サッカーが、こんな素敵な世界があることを教えてくれました」
ーーこの日は、ACLの観戦で川崎の等々力競技場へ?「クロちゃんと一緒にフロンターレ応援してるんですか?」なんていうコメントもありましたが…!
「川崎フロンターレのサポーター(フロサポ)の友人が、蔚山現代戦を見に行くと言っていて。私も一度海外チームとの試合を見てみたいと思っていたので、一緒に応援に行くことを決めました。この日はクロちゃんと一緒ではなかったんです 笑」
ーー蔚山サポーターの方とは、どこで会ったのですか?
「武蔵小杉駅と近くにある商業施設を繋ぐ通路を歩いていると、目の前に見たことがないハングルが書いてあるユニフォームを着ている人がいて。"相手チームかなぁ?”"海外ってこんな感じのユニフォームなんだ”と、初めてのACL観戦ならではの新鮮さを味わいながら、その方を追い越し歩きました。しばらく歩いたところで突然誰かに肩を叩かれ振り返ると、さっきのハングルユニフォームの方が私にスマホ画面を向けて立っていて。その画面は翻訳アプリで『等々力陸上競技場までの行き方が分かりません』といった内容だったと思います」
ーーリチさんは、どうやって蔚山サポーターの方とコミュニケーションしたんですか?!
「蔚山サポーターの方が、少し日本語も話せたので、簡単な日本語と簡単な英単語を混ぜて。ジェスチャーで話しました。伝わりづらいところはお互いに翻訳アプリを使ってやり取りして。チケットの発券もまだしていないということだったので、一緒にコンビニに行ってレジで店員さんに伝えて発券したり、途中でフロサポの友人とも合流して、フロンターレユニフォームの私と友人2人の間に蔚山現代サポーターの方という3人で並んで、競技場行きのバス停へ向かいました」
ーーまさにリチさんの投稿のコメント欄に書かれてた「やさしい世界」ですね〜
「移動中は、お互いのチームや選手をリスペクトするような話をしました。サッカー観戦を始めて知ったのですが、スタジアムでは相手チームとは入口が分けられていたり、あまり接触しないつくりになっているので、『もしかしてサポ同士が試合前後に会ったら、ギスギスしたりするのかな?だからこんなつくりになっているのかな?』と疑問に思っていたところがあったので。
初めて試合前に相手チームのサポーターと交流する機会ができて(それも海外チームのサポと!)、同じサッカーを応援する者として想いは共通するところがあるんだな、と温かい気持ちになり、改めてサッカー観戦っていいなあと思いました」
ーーリチさんは、いつ頃からサッカーを見に行くようになったんですか?
「初めて等々力陸上競技場に行ったのは、2022年6月25日のジュビロ磐田戦です。川崎フロンターレサポーターの友人が、当時熊本のPR活動をしていた私に、『フロンターレには熊本出身の選手が(当時)2人いて、その選手にちなんだ[九州熊本熱闘合志園]という熊本の物産展がジュビロ磐田戦で開催されるから!と誘ってもらい観戦に行ったのが初めてでした。生でサッカー観戦した記念すべき日に、サッカーの面白さにハマって!」
ーーなるほど〜!でも、熊本にもチームがありますよね。なのになぜ川崎フロンターレのサポーターに?
「地元のチーム『ロアッソ熊本』も、これまでずっと気になってはいたものの、サッカーに疎くなかなか一歩を踏み出すことができていなくて。私は地元・熊本が大好きで、上京してからも熊本関連のモノコトを探すのが趣味だったのですが、私にサッカーの面白さを教えてくれた川崎フロンターレという有名なチームに、熊本の選手がいるというだけで嬉しくて。そこから何度も足を運ぶようになりました。
また関東には様々なチームがある中で、川崎フロンターレが今の家から一番通いやすい最寄りのスタジアムだったのも理由の一つです。今でもまだまだサッカーには詳しくはないですが、地元のチームを応援する気持ちで見ています。最近は、ロアッソ熊本の試合にも足を運ぶようになりました!」
ーー今回の投稿に大きな反響がありました!
「同じフロサポの方々から『サポーターの鑑』というコメントをいただいた時は、とても嬉しかったです。まだまだサッカー観戦初心者で、分からないことばかりなので、こんな私でもフロサポの仲間に入れてもらえた気がして!」
最後にリチさんは、「みなさんからいただいた温かいコメントを忘れずに、フロサポとして、初心者視点ですがサッカーを応援する楽しさをSNSを通じて伝えていけたらと思っています」と語ってくれました。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージは12月13日まで開催、こちらの熱い試合も見逃せません!
リチさん @RiCHi_TONAi
https://twitter.com/RiCHi_TONAi
https://www.instagram.com/richi_bousho/