競争率20倍超 京都の女子高生が「ファイターズガール」の新メンバーに 「きつねダンス」新球場で踊るわ

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 「きつねダンス」で人気が高まるプロ野球・北海道日本ハムファイターズのチアリーディングチーム「ファイターズガール」の2023年新メンバーに、福知山成美高(京都府福知山市)3年の志堅原(しけんはら)花音さん(18)=兵庫県丹波市=が選ばれた。すでに札幌市内で1人暮らしを始め、練習を重ねる毎日という。志堅原さんは「憧れのダンスチームに入れて夢がかなった。ファンと一丸となって試合を盛り上げたい」と張り切っている。

 志堅原さんは3歳でバレエを始め、チアリーディング同好会がある福知山成美高に進学した。新型コロナウイルス禍で高校3年間はダンス大会の中止が相次いだが、練習の成果を披露するため仲間とダンス動画を撮影し、動画投稿サイト「ユーチューブ」に発信。2万5千回以上の再生回数を記録したという。

 教師になるのが夢だったが、キツネ耳と尻尾を付けてかわいらしく踊るファイターズガールをテレビで見て、「みんながキラキラと輝いていた。自分もダンスを続けたい」と決意したという。昨年12月に過去最多318人が応募したオーディションに自作のダンスで挑み、合格者14人の中に選ばれた。

 「合格が信じられなくてびっくりした。うれしくて家族や先生にすぐに電話した」と振り返る。担任の吉竹優教諭(59)は「持ち前の明るさで、多くの人に元気を与えてほしい」とエールを送る。

 シーズン開幕後は、既存メンバーを含む22人の一員として、試合中にグラウンドに飛び出し、ノルウェーの男性デュオが歌う曲「The Fox」に合わせて観客に向かってダンスを披露する。

 年明けから週2回のレッスンや3月開業の新球場「エスコンフィールド北海道」のツアーガイドの勉強に取り組む。「振り付けや腕の角度を合わせるのが難しい」と、空き時間も個人練習に励む。

 「イベントで初めてコスチュームを着た時、チームの一員になれたという実感が湧いてきた。さまざまなダンスを習得し、ファイターズの勝利に貢献したい」と目を輝かせる。

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