国土交通省のサイトにある「鉄道主要年表」をひもとくと、「昭和34年4月20日 東海道線に運行開始」とあり、これが修学旅行専用車両の始まりのようです。
全国修学旅行研究協会のサイト「修学旅行ドットコム」は、その歴史を詳述。一部を紹介します。
昭和34年、東京都中学校連合の「ひので号」、京阪神三市中学校連合の「きぼう号」が誕生した。これが計画輸送の修学旅行専用の車両を新造した最初である。
この修学旅行専用電車は、海側6人、山側4人のボックスで、飲料水タンクを搭載し、トイレなども完備した画期的な設備を持っていた。 スピードは特急並みで、東海道本線を往路昼行、復路夜行のパターンで、春、夏、秋にかけてフル運転を行った。
続いて東海三県中学校連合の「こまどり号」、近鉄では小学校連合の「あおぞら号」、東海道本線には関東中学校連合の「わかくさ号」、近畿地区中学校連合の「わかば号」、山陽本線の電化に伴って、中国地区の「わこうど号(高校)」、「ゆうじょう号(中学)」、「なかよし号(小学)」に加えて、九州中学校連合の気動車「とびうめ号」、東北中学校連合の「おもいで号」、さらに関西汽船では、修学旅行専用船「わかば丸」「ふたば丸」等、各地で修学旅行専用の車両や船が昭和40年代前半にかけて続々と誕生した。
しかし、新幹線の利用を機に、専用車両、専用船は次々にその姿を消していった。
修学旅行がその姿を変えた今も、欠かせない輸送手段となっている新幹線。JR東京駅から関西方面に行く東海道新幹線の専用臨時列車は例年10月まで運行され約7万人の中学生が旅立っているそうです。