10月に入り、肌寒い朝が続いています。寒くて明け方に目が覚めてしまったという人も多いのではないでしょうか。SNS上にも「明け方寒すぎ」「寒っ!!押し入れから毛布引っ張り出したわ」「今日のうちに掛け布団出しておくか」など、毛布や掛け布団に関する投稿が急増しています。収納していた冬用布団を使う前にやっておきたいことは。大手寝具メーカー西川(本社、東京都中央区)に聞きました。
メーカー「湿気を逃してから使用を」
しまっていた冬用の毛布や掛け布団はそのまま使ってもいいのでしょうか。
西川の担当者に尋ねると、「使う前には、乾燥した晴れた日に天日干しし、湿気を逃してあげてから使用してください」。
おすすめの時間帯は「よく晴れた日の、最も湿気の少ない午前10時頃~午後2時頃までの間の約2時間がベストです」。注意点は「午後3時を過ぎると空気中の湿気が多くなるので注意しましょう」。また、前日が雨の日は避けた方がいいそうです。
干すときに気をつけることは、「一方の面だけを干すと、反対面に湿気が残ります。裏返して表と裏を均一に干してください」。
布団の種類によっても注意点があり、「羽毛布団や真綿布団は基本的に陰干しをおすすめしております。風通しの良い日陰で片面約1時間ずつ干し、湿気を飛ばしましょう。やむを得ず日干しする場合は、生地を傷めないようカバーをしてください」(同社)。
また、布団を強く叩くことも傷みにつながるため控えてほしいとしています。
冬のシーズン、毛布を洗濯する目安は?
冬は夏に比べ、布団を洗ったり干したりする回数が減りがちという人も。
しかし同社では、お手入れを怠ると、カビやダニが増加し、湿気や汗によって商品の老朽化を早めてしまう可能性もあると注意を呼びかけています。
それでは冬の間の洗濯や天日干しの目安は。
「毛布などご自宅で洗濯できるものは週に1回程度。羽毛掛け布団は月に1〜2回程度干すと大丈夫です」(同社担当者)
同社では、衛生的に使用するためのメンテナンスの頻度として、
・カバー類は最低週1回洗う
・羽毛布団は月1~2回干す
・綿素材の掛け布団や敷き布団は週に1~2回干す
を推奨しています。
中でも枕カバーは「肌に近く、皮脂やフケなどが溜まりやすくなるため、2~3日に1回の洗濯が目安です」(同社)。