保険料について
それでは、動産総合保険に加入した場合の保険料は、年額でどれぐらいになるのでしょうか。
保険料は、補償対象の楽器の保険金額(全壊してしまったときに受け取りたい金額)に比例して上がっていきます。
▽保険金額の決定方法
保険金額は、時価額もしくは再調達価格をもとに決めます。
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・時価額…同等のものを新たに購入するのに必要な金額から使用による消耗分を差し引いた額
・再調達価格…保険の対象と同一の構造や質のものを再築または再取得するのに要する額
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基本的には時価額をもとに決めますが、「新価保険特約」というオプションを付けて再調達価格をもとに決める場合もあります。
また、保険金受け取り時に対象物の価値が上がっていても下がっていても同じ金額を受け取ることができる「協定保険価格特約」というオプションもあり、楽器に関してはこれを付けることが多いです。
ただし、所有している楽器によってどれが適切かは異なりますので、自分の持っている楽器の性質と保険会社の商品をよく確認して決めましょう。
▽保険料の目安
商品によって保険料率は異なりますが、楽器保険の目安としては保険金額の1%程度が年間保険料として設定されているところが多いです。
保険料見積もりの際には楽器の価格を被保険者から申告することになりますが、本当にその楽器が正しい相場価格で申告されているかどうかというところが保険会社にとっては気になる点です。
場合によっては楽器購入時の契約書の提出や、楽器店から「たしかにこの楽器をこの価格で販売しました」という証明書を発行してもらわなければならないこともあります。
しかし長年販売実績があるような信頼できる楽器店から紹介されて保険に加入する場合には、「〇〇楽器から紹介されました」と申告すると書類を提示せずともその日のうちに見積りを出してもらえたり、信頼できる楽器店からの紹介だからこその特典がある場合もありますので、まずは購入した楽器店に相談してみると近道になるかもしれません。
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あらためて楽器保険の特色についてまとめます。
・楽器のための備えは、携行時の損害にも対応できる動産総合保険がおすすめ!
・地震・噴火・津波・水災、車上放置などの補償対象外の事故に要注意
・海外旅行に楽器を持っていくときは海外両行保険加入を検討しよう
・楽器店からの紹介で特典を受けられることも!まずは相談してみよう
保険によって万が一の事態に備えられる安心感はありますが、ご紹介した注意点のように、カバーされない事故も存在します。
まずは自分でできる備えとして頑丈なケースを使用したり、安全な場所に置いたりと、楽器を大切に取り扱うことが大前提となりますので、楽器を取り巻く環境を確認してみましょう。
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