「キッズスペースめぐりママたち抗争」「中年リモートワーカーがロビー占拠」憧れの豪華設備のはずが…マンション共用施設の「トラブルあるある」

中瀬 えみ 中瀬 えみ

きれいなライブラリーや格安で申し込めるゲストルームなど、豪華な「共用施設」が設けられたマンションに憧れたこと、ありませんか? 毎日生活する同じ敷地・建物内にあったら絶対便利!と期待してしまいますが、マナーやルールの感覚が大きく違う住人が増えると、思わぬストレスの原因になってしまうこともあるようです。

大規模マンションで暮らす4人の方に、それぞれが体験した「マンション共有施設でのトラブル」を聞きました。

一部のママさんグループがキッズスペースを独占

Aさん(関東在住、40代、主婦)がお住まいのマンションは総戸数300戸で、マンション内に公園もあるほどの大型物件です。近隣に新しく保育園も新設され、キッズスペースが充実した「子育てに優しいマンション」として売り出されました。

Aさん自身のお子さんは入居した当時、すでに幼稚園に入園していて、キッズスペースは雨の休日に顔を出す程度の活用だったそうですが……。

「2歳以下で、まだ保育園にも幼稚園にも入園していないお子さんをお持ちのママグループが、平日のキッズスペースを朝から夕方まで占拠状態だったらしいです。グループじゃないママさんが入ってくるとヒソヒソ嫌味を言ったり、お子さんを仲間外れにしたり。結局不満を感じたほかのグループと派手なケンカになったらしくて」

住民同士の交流をはぐくむはずのキッズスペースが、まさかの対立を生むことになるとは、ショックなお話です。

マンションロビーでオンライン会議するって…

リモートワークやオンラインでの商談が普及し、自宅でお仕事をする人向けの共用施設として、ロビーの応接スペースだけでなく、ライブラリスペースやワーキングデスクを導入する高級マンションも増えてきました。

Bさん(23区内在住、50代、主婦)がお住まいのマンションには残念ながらリモートワーク用のスペースはないのですが、広々としたマンションロビーに豪華なソファーが設置され、ちょっとした打ち合わせスペースになっています。Bさんもマンション理事同士の打ち合わせなどに時々使用していました。

そのソファーにある時から常に中年男性が居座るようになったそうです。毎朝9時ごろから17時ごろまで、いつロビーに降りてもその男性が大声で電話したり、オンライン会議をしたりする姿を見ることに。明らかに仕事や商談をしているのがわかるだけに、ほかの人もロビーを利用するのをためらうようになり、いつしか独占状態になってしまいました。

結局理事会で決をとり、ロビーのソファーは撤去されることになったそうです。

土日になるとマンションの車寄せを占有する夫婦

Cさん(関西在住、30代、会社員)は、マンションに入居してからずっとイライラしていることがあるそうです。

それはマンションの車寄せに、週末の間、車を駐めっ放しにする夫婦に対して。マンションの駐車場は立体駐車場で出入口が2か所しかないうえ、敷地の片側にあるため、部屋によっては駐車場で車に乗るまで10分ほどかかることもあり、意外に不便です。

出し入れするのが面倒なためか、その夫婦は週末の2日間は車を出しっぱなしにしているようです。ほかの住民との付き合いもないため、誰にクレームを出すべきかもわからず、Cさんはずっともやもやとした週末をすごしています。

マンションの公開緑地に野菜が植わっている…!?

Dさん(関西在住、50代、パート)がお住まいのマンションは築20年。時々住民の入れ替わりはあるものの、これまで大きな問題もなく平穏に暮らしてきました。

そんなマンションに不穏な空気がながれたのはコロナ禍に入ってからのことです。マンションの一角に公開緑地があり、地域の住民も誰でも通行できるスペースになっています。遊具などは設置されておらず、ちょっとした花壇やベンチがある程度。あまり人の立ち入ることもない、静かなスペースでした。

ところが、ある時から手入れもされず放置されていた花壇に何か植物が植えられ始め、みるみるトマトやナス、オクラなどが実るようになったそうです。植えたのはマンションに住む娘夫婦のもとに身を寄せたお年寄りでした。

マンションの敷地で勝手に家庭菜園なんてしていいの?…という空気もありつつ、管理会社も見てみぬふりのまま。公開緑地菜園は今もますます増殖しているそうです…。

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