ハシゴの隙間にはまってしまった犬 保護した後も強い警戒心 献身的ケアでパニックを克服した

松田 義人 松田 義人

以前、川沿いのハシゴにハマってしまったワンコを伝えました(こちら)。この犬は犬保護団体・restartdog LIEN(以下、リアン)や心ある人たちの連携で無事救い出されました。

その後、リアンが引き取ることとなりましたが、保護当初はなかなか心を開いてくれずに人間に噛みついてこようとしたり、「ウーッ」と唸り続けていました。これまでに多くのワンコを保護してきたリアンのスタッフは動じません「大丈夫。この子は絶対に良い子になるはず」と、根気強く世話をすることを決意。このワンコに「銀杏」という名付け、リアンのスタッフの家に迎え入れ、一緒に生活を始めることにしました。

脱出を試みた影響か、銀杏はパテラを患っていた

保護当初の銀杏は、ところどころにけがをしており足も引きずっていました。スタッフが動物病院に連れていき、獣医師に診てもらったところ「骨折はしていないが、パテラだろう」とのこと。パテラとは、ひざの皿の骨が本来の位置から外れてしまう状態のことを指します。もしかしたら、あのときハシゴから必死に抜け出そうとしていたせいかもしれません。スタッフは今後銀杏を通院させることにし、適切な処置を獣医師にお願いすることにしました。

心を開かせるための「ご飯のお皿出し戻し作戦」

当の銀杏はまだまだ心を開いてくれず、スタッフの近くに寄ってくる気配はありません。こちらから近づけばまた「ウーッ」と唸ります。

そのため、スタッフは銀杏のエサの皿をまずは人間の近くに置いてみて、銀杏が寄ってきてくれるのを待ちました。当初はそれでも人間を怖がり、我慢して近寄ってきてくれません。仕方なく、銀杏のそばに皿を置いて食べてもらいました。

日々これの繰り返しで、「皿を人間の近くに置いたり、銀杏のそばに戻したり」を続けていました。やがて銀杏は人間の近くにある皿からもエサを食べてくれるようになり、さらに人間の手からおやつを食べることにも成功しました。たくさんの時間がかかりましたが、このようにして銀杏は少しずつ心を開いてくれるようになりました。

スタッフの家でさらなる成長を目指す 

当初は散歩に連れて行く際、リードをつけるとパニックになっていた銀杏ですが、今ではそれもなくなりました。朝晩1時間ほどのお散歩ではルンルンの笑顔を見せてくれるようにもなり、知らない人間とすれ違っても唸ったりすることは一切なくなりました。

ただし、まだ知らない人に体を触られることを嫌がり、他のワンコにも強い警戒心を抱くことがあります。しかし、リアンのスタッフに心を開いてくれたように、この日々を続ければさらに多くの人や、他のワンコにも心を開くワンコに成長してくれることでしょう。

挟まった川のハシゴから保護した当初は、警戒心がとにかく強かった銀杏ですが、今日もスタッフの家で少しずつ成長を遂げています。

restartdog LIEN
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