「火事だ!助けて」命の恩人は「鬼滅の刃」の冨岡義勇!?水の呼吸で炎に立ち向かったのは…元消防局勤務のコスプレイヤー

はやかわ かな はやかわ かな

最優先は「周囲への知らせ」→「消防・警察への通報」→「避難」

ーー雷(ライ)さんは消防局の広報課に勤務されていたそうですね。

「主な業務は防災活動を広めることでしたが、定期的に消防訓練施設で、消火器の使用方法や救命講習などを受けていましたので、実際に大きな炎を消火器で消火する際、とても役立ちました。そういう経験がなければ、消火器の使い方がわからず戸惑うのは当然だと思いますので、経験の賜物だと思いました。

ただし、素人が消火活動を行う場合、炎の大きさが自分の背を超えたらすぐに避難しなければいけません。今回のように炎が天井に達していれば、かなり危険です。非常ベルを鳴らして周囲に知らせ、必ず自分も避難し、消防や警察に通報する。それに尽きます。消火後、煙を吸って倒れて一酸化炭素中毒になり、そのまま亡くなるケースが多いんです。火災での死亡原因は焼死ではなく、ほぼ一酸化炭素中毒による死亡です。本当に怖いのは火よりも煙なんです」

消火器を持った「冨岡義勇」

ーー投稿されていた、「持っていた消火器を置き、日輪刀を持って車に乗り向かった」という下りまで、クールな冨岡義勇さんのようでした。雷(ライ)さんの考える冨岡義勇の魅力は…?

「圧倒的な強さ、厳しさ、無表情の中にある過去の悲しみや苦しみを背負った責任感、鬼への非情さを持つクールな面を持ちながら、女性(胡蝶)には翻弄されて困り顔をしたり、『俺は嫌われてない』と子供のようにムキになったり、猗窩座戦では痛みでイライラしたり、無惨戦では死んでしまったと思った炭治郎に対して膝をついて涙を流したり……。柱としての圧倒的なカリスマ性を持ちながら、人間としての可愛さが垣間見えるところが魅力だと思います」

ーー今回のご投稿に対して、多くの称賛の声が寄せられましたね。

「カッコいいという称賛をたくさん頂いた中、『この人にたくさん良いことが起こりますように…!』という、褒めることの上をいく素晴らしいコメントが特に印象的でした。誰でも自分が可愛いですから、神社などでも自分の望みしか願わない人がほとんどですが、他人の幸せを願うコメントを書ける人ってきっと人徳のある方なのだろうな、と思います」

「胃液ブシャー!」じゃなく「消臭剤ブシャー!」

まるでドキュメンタリーのような緊迫感ある一連の投稿でしたが、なぜか雷(ライ)さんの投稿に記されていた「消火器」などの表記は、「消火」ではなく「消化」になっていました。

「胃液ブシャー!になってしまったのは、私のiPhoneの予測変換機能のせいです。消化器内科を探していた履歴がそのまま、あのようになろうとは…です(笑)」(雷(ライ)さん)

「イベントに遅れられないという謎のプレッシャーのお陰で、消火器を持ってから鎮火してベランダ開けて玄関脱出までの時間が全部で1分ぐらいだったと思います。あんな迅速に動けたのは、早く行かなきゃっていうのがあったので逆に良かったです」と、Xに投稿していた雷(ライ)さん。おかげでイベントには無事、間に合ったそうです。

「すすが散ったのか、顔や衣装にもかなり付着していました。ウィッグも全身も煙で燻されて臭くなりましたので、イベント出演の際は、消臭スプレーを浴びるようにかけました(笑)」(雷(ライ)さん)

いろんなキャラクターのコスプレ姿を披露している雷(ライ)さんですが、得意なコスはやはり「冨岡義勇」なのだそうです。

冨岡義勇は『鬼滅の刃』の主人公、竈門炭治郎を命を張って鬼殺隊として生きる道に導いた、剣士。冨岡義勇のコスプレが映える雷(ライ)さんは、長身で美しい見た目だけじゃなく、その心根も扮したキャラクターに相応しいレイヤーさん、なのでした。

雷(ライ)さんだーさんのXアカウント

■雷(ライ)さんがリーダーを務めるコスプレボランティアチーム「 よかeco面隊」

■「 よかeco面隊」のInstagram「yokaecomentai」

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